しかしちょっと待ってほしい。この地味なテーマ、渋すぎるアイデアで、他の何人の作家がここまでドラマチックな物語を構成し得るだろう。しかもこれは、SFというジャンル以外では全く完成することのない、繊細なドラマだ。生半可な成長テーマなど消し飛ぶ、思いつきの未来社会テーマなど比較にならぬ、リアルなサイエンス・フィクションの傑作。
ちなみにジュブナイル版もありますが、第一部で終わっちゃってます。友情テーマにしたかったんでしょうか。