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渇きの海 (ハヤカワ文庫 SF ハヤカワ名作セレクション)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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乾きでなく、渇きというタイトルが良い!! ★★★☆☆
クラーク氏の名作ですが、自分はもっと”幼年期”のような、スケールに富む
展開などを期待していたので、星3個です。 

クラークものを最近、読み始めました。本作品の内容をあまり知らずに読みました。
ただし、あくまでも個人的な評価であり、星5個付けてる方にも納得できます。

現在では、似たようなお話(展開)が、既に多数映画、小説でリリースされてしまっており、
やや特定のパターンにはまってしまっているとも感じます。ただし、私が生まれる以前
60年代に書かれていることを考慮しますと、これがそもそもの原点であるとも言えます。
また、アポロ着陸以前に月面という環境で描けることは、氏の豊かな才能を裏付けるものであります。

その他

・月面の描写などは、行ったことが無ければ書けないようなモノである。
(クラーク氏が行ったと言えば、信じてしまうでしょう。)

・船内で発生するトラブルの数々は、最後まで読む者を惹きつける。
 緊迫した環境下における乗客の心理描写も秀逸。

・平易な表現であるが、随所に科学知識に裏打ちされた文章があり、多数のトラブルについても
 それぞれ納得感がある。 

・訳文の表現が、やや古く、多少読みずらい。
自然の脅威対応する人間の対応 ★★★★☆
著者の訃報に接したので、ちょっとレビューを書きます。これは、私が最初に読んだクラークの作品なので。30年くらい前かな、NHKのラジオドラマで放送されたので、読んだのです。SFというよりは自然の脅威対応する人間の対応を描いていて、とりこになりました。著作当時は、月面のことが分かっていなかったので、そういう視点で見れば、科学的には正しくないです。推理小説に興味のある人にも面白い作品だと思います。
月SFの古典 ★★★☆☆
この物語の前提は、月の海の部分は、水はなくても、まるで液体の様だという事になっている。
望遠鏡で月を観察すると、海の部分は広大で、かつ、きわめて滑らかな平坦さが目立つ事が、根拠の一つだ。
つまり、この物語が書かれた1960年の時点では、月の海は、本当に「海」の様だと著者は考えた。
もし、人がそこに立てば、身体が半分、沈んでしまうのだろうと、著者は想像する。

しかし、アポロ計画により、人が月面に降り立った。
そこが海の部分であっても、人は沈まなかった。
全否定ではないが、著者の想像とは異なった。

セレーネ号は、月面の海の部分が流体の様であっても、それに対応出来る構造だ。
このセレーネ号が、ある事により沈んでしまって、救出劇が繰り広げられる。
この内容は、きわめて緊迫し、迫力満点だ。

ただ、申し訳無いが、私は最初から最後まで、少々白けていた。
面白いのだが、内容が古典的過ぎる。

SFの歴史をたどるという意味では面白い。
割り切って読める方には、抜群の面白さだろうと思う。
シンプルでかつストレート。あきないSFの逸品 ★★★★★
クラーク的SFの名作。舞台は月。塵が水の様に溜まった「渇きの海」。SFの道具立てはちょっと古いけど、ストーリーがシンプルでかつストレート。一気に読んでしまう飽きない逸品です。
人間を救うのは科学技術のみ! ★★★★★
月面の砂の海に沈没した観光船を救助するハードSF。
SFというと映画的な派手な宇宙戦闘を想起する諸兄もいようが、
こんな地味で固いものもあるw。
救助SFというサブジャンルが確立しなかったのは残念。
クラークなら、水星のトワイライトゾーンの秤動で焼き尽くされる観光船とか、
金星の二酸化炭素の底で溶解する観光船とか、
火星のオリュンポス山の火口に落下して一万メートルを墜落する観光船とか、
木星のメタンの海で腐食する観光船とか、
土星のリングに衝突する観光船とか、
天王星のコリオリの力に振り回されて分解する観光船とか、
海王星で凍える観光船とか、いろいろ書けると思う。
人間が知恵と科学技術のみで他の人間を救う救助SFはもっと書かれていいと思う。
ラストで宇宙人が助けに来ると白けますよね?
宇宙人も神も助けには来ません。
人間を救うのは科学技術のみですw