恋は遠い日の花火ではない
★★★★☆
竜崎ってとてもシンプルな人なんだなぁ。
単純という意味でも、純粋という捉え方でも。
合理性を極めると、シンプルになるというのは理解できる。
でないとあんな原理原則だけで46歳までやってはこれまい。
今巻、彼はモヤモヤしっぱなしだけど、突き詰めてみれば
実にシンプルな悩み。
竜崎の人となりがよく分かったエピソードだった。
「疑心」というタイトルだけど、シリーズ1や2の竜崎の方が
より疑心まみれだった気が(笑)
主人公の意外な一面が…
★★★★★
シリーズ3作目。
キャリア官僚(警察署長)の主人公である竜崎は相変わらず、お堅いキャラクター振りを発揮している。
しかしながら、本作品では部下に恋心を抱くなど意外な一面が描かれており1〜2作と同様に非常に面白かった。
本作品では米国大統領の警護が任務となる。
判断の難しい局面も多々あったものの、これまでのように見事に乗り切って任務を全うする。
通常シリーズ3作ともなると作品に飽きが生じるものであるが本シリーズに関しては次作も是非読んでみたいと思う。
本シリーズを読んでない方は、左遷や家族との不和などを乗り越える前作から1作品目から読み始めることをお勧めする。
本作品の面白さが倍増するに違いない。
やや甘口、でも一気読み
★★★★☆
物足りない点はある。犯人が早くから予想できることや、四角四面の竜崎が少し物分かりが良くなっている点。
でも一気読みさせる魅力も十分。警察機構が描かれているが、民間会社でも多分にあるであろう縦割り組織の弊害、責任のたらい回し、因習にとらわれた硬直性などなどにイライラしながらも信念を貫く竜崎はとても頼れる男だ。
意見が分かれるようだが心の悩みを理屈で割り切ろうとするのも、不器用で微笑ましいではないか。
また、作品を追うごとに奥さんの度量の大きさが見えてきて面白い。
女性ファン失望の一作
★★☆☆☆
「竜崎」ファンの女性読者はがっかりしてしまうことでしょう。
竜崎が娘に近いような年頃の部下に身も世もない○をするなど、、とほほです。どうせするなら、もっと深い竜崎にしかできない、竜崎ならではの○を見せてほしかったです。人間・竜崎を見せるのにこれはないだろうと。。
早急な口直しが必要なので、作者にはせめて早めの次作を期待します!!前作が素晴らしかっただけに残念。
前二作と比べるとやや
★★★☆☆
「隠蔽捜査」シリーズの第三弾です。
竜崎は大森署長にもなれてきたところで、アメリカ大統領の来日の際の方面警備本部長に任命されます。
そこで、羽田空港でのテロ情報を聞きつけたシークレットサービスと共に、警備に当たるわけですが、作中では、秘書として派遣されてきた女性キャリア官僚と仕事をするうちに、恋心をい抱いてしまい、そのことに竜崎が苦しむという描写に多くがさかれています。
竜崎も人間なのでそういうこともあるのでしょうが、竜崎ファンとしてはややがっかりです。
事件自体は、非常に都合よく解決しますが、そんなにうまくいかないだろう、と突っ込みも入れたくなります。
前二作に比べると、やや落ちるかなというのが正直な感想です。