事典として役立つばかりか、読んでも、見ても楽しい決定版!
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好むと好まざるとにかかわらず、天皇が日本の歴史を貫いてきた存在であることに異論はなかろうと思います。そして昨今の研究では、武家政権下においても、時の天皇は、足利義満や織田信長、豊臣秀吉、松平定信ら絶対権力者と、対等以上に渡り合ってきたことが明らかにされてきています。そうした今、この本が廉価で出版された意義は非常に大きいと思うのです。
すべての天皇の事跡と年号の由来を網羅しているほか、追尊天皇、不即位・太上天皇も収録されています。また陵墓や肖像まで掲載されており、初心者向けには十分すぎる書物としてまとまっています。。
人名や地名、古文書などにふりがなが多めにふられているのも助かります。