国母の覚悟と矜持
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今年は天皇陛下御即位20年、天皇皇后両陛下御大婚50年という節目の年である。
その間、天皇陛下の御公務や宮中祭祀をお側で静かに献身的に支えてこられた皇后陛下。
この本では皇后陛下が国内外で述べられたお言葉、詠まれた御歌を宮内庁侍従職が監修のもとまとめられている。
お言葉はすべてが慈しみに満ちている。
そしてお言葉を拝すると、とかくマスコミが言っている「新しい皇室を築いた」という風とはまた少し違うお姿が垣間見えてくる。
もちろん平成の御代にふさわしい進歩的なお姿がある一方、守らなければならない伝統、日本人としての矜持というものをお言葉の中で我々国民にしっかりお示しになられている。
まさに「国母」として気品と凛々しさ、優しさが随所に溢れている。
全国民必読の本といってよいであろう。
美しい日本語
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写真や、記者会見などでのお言葉が載っています。
美智子様の日本語は美しいなと感じていたので
手に取って読んでみたのですが
同じ日本語とは思えませんでした。
姿勢を正し、一語一語を噛みしめるように読むと
心が洗われるようです。
皇后陛下がお書き求めになった文集が出版される事自体、嬉しい事です!
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~最初から読まさせておりますが、まず皇后陛下は「昭和天皇」の偉大さ、そして「今上天皇」に支えられながら今の自分自身がある、というスタンスを全然崩されていない、この事柄にまず庶民の私は感動してしまいました。
特に、後半の文章に顕著でしたが、「弱者」、例えば障害を持った方々、リウマチの方々、点字図書館でのお話、全国母子寡婦福祉大会、この~~あたりのお話にはとても「感想」など私は言えません。どうか、皆様が本を手にとって、お読みになり、涙して下さい。
最後に皇后陛下がお詠みになった五七五文を紹介して、是非多くの方々がお読みになる事を願って私の文章を締めさせていただきます。
平成17年 歌会始御題 歩み
「風通ふ あしたの小径 歩みゆく 癒えざるも君 清しくまして」
(陛下が~~完治なさらなくとも、清々しく歩まれるお姿をお詠みになって…合掌。)~