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祈り 美智子皇后 (文春文庫)

価格: ¥530
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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しかし文春で? ★★★★★
今までに読んだ皇后陛下ものの本の中で一番優れた本だ。しかし何で「宝島30」に掲載された悪書に便乗して「皇后バッシング」をした「週刊文春」の版元である文藝春秋社から出したのかしら?読みながら、そう思い続けた。今や宝島社は、すっかり右傾化しているけれど、かの「皇后バッシング」をした当時の「名編集者」花田某は朝日批判を職業にしているが、「マルコ・ポーロ」事件の後、一時期朝日新聞社刊行の「UNO」とかいう雑誌で編集長をしていたから、無節操なものだ。スターリン批判から何も学ばず、文革やポル・ポトを礼賛した末に金正日が拉致を認めても居直って「反グローバリズム」とかいう言葉でマルクス・ファシズム(女中に生ませた息子を認知しないで娘を死に追いやった男の「思想」に主義なんておこがましい)を再生させようとする左翼の連中といい勝負だ。
人間―美智子皇后 ★★★★★
著者がいわゆる皇室専門ジャーナリストでない分、ドキュメントとして皇后を真摯に追おうとする姿がいい。
当人にインタビューができないのが残念だというけれど、それでも1998年のIBBY講演や、御歌集「瀬音」をヒントに、美智子皇后の人となりを形成していく作りは、余計な思い入れがない。それでも温かく思いやりに満ちた、稀有な人物像が浮かび上がってくるのは、やはり並みの方ではないからだろう。
最初の方で出てくる、長野パラリンピックにおける、天皇皇后両陛下のウェーブの話は良かった。皇后が全身で少女のように喜びを表したという一節に、本当の美智子様を知った気がする。皇太子妃として、身障者のスポーツ育成を支援し、力を注いできたことがようやく、このときに結実した感激があったのだと拝察される。そして、ご自身は正面の席の小学生の演奏者たちが飛び跳ねて喜ぶさまが面白く(かわいくて?)、それで何度もウェーブに加わりました、などという感想が、恐れ多いことながらお茶目な感じがして微笑ましかった。

また、当時の皇太子が入内に悩む美智子様に伝えたといわれるお言葉に、「自分は境遇から人に対して配慮が足りないという懸念がある、それを思いやりの深い人に補ってもらえたなら」というのがある。もちろん美智子様がご自身を「思いやり深い人」と思われたのではないだろう。そういうことまで心を砕かれる皇太子様を信頼したのだと思う。
やはり、皇室に嫁ぎ人々の敬愛の的となられる方は、学歴やスポーツ、芸能などの才能よりも先に、思いやりの深い方であることが最大の条件なのだということを、この本で教えられた気がする。
人としての美智子様 ★★★★★
著者はいわゆる皇室ジャーナリストではない。

この本は、著者が精神科医であった神谷美恵子さんの取材をする中で、彼女と関わりのあった美智子様に興味関心を抱いたことをきっかけに、美智子様に関する取材を行い、その取材や、これまでの美智子様の記者会見でのお言葉、IBBYでの基調講演の内容から、人としての美智子様に焦点を当て、著者の印象も盛り込まれながらまとめられている。

読書中、広範囲にわたる取材に基づいて書かれているのだろうなと感じられ、その丹念な取材に頭が下がる思いがした。

私自身、これまでに美智子様に関する本を数冊読んできたが、その中でもぜひ読んでほしい1冊。