本書はクリシュナムルティが１９８１年におこなったザーネンとアムステルダムにおけるトークが収録されています。以前、JCA出版からでていた「思考のネットワーク」が版元を変えてあらたに発行されたのが本書です。
トークの内容は、思考や知識の問題を追及し、思考が時間であること、思考では社会の、個人の問題は解決できないこと、思考は分裂、分断を生み出すだけであることを考察していきます。
そして思考、記憶を介在させない観察について語ります。
人間の頭脳に強固に出来上がってしまったプログラム化されたパターンを打ち破るのが、この思考、記憶を介在させない観察であるということを語ります。
むずかしい言葉は一切使わないで、本質的な問題に気づかせてくれる講話です。