潜在意識のグレードアップができたみたい
★★★★☆
整理整頓、企業では4sとか5sを叫びますが、正直会社を卒業するまで掃除をするより仕事をしたほうがよいと、思ったものです。しかし最近の世の中のお粗末でおぞましい事件を見るたびに、倫理を軽視する問題点に気づいて、このような本に興味を持ちました。今、私の仕事は未来の技術開発のお手伝いですが、この本の清掃と進退という簡単なことを実行するだけで日々の生活はおろか、仕事の質、問題の解決能力がはっきりと向上しています。基本を踏み外さないということを頻繁に意識するようになったので、それまで習慣的に適当におこなっていたことも理論的にベストを尽くす習慣になったことが原因だろうと思うのです。こうした本はとくに目新しいことが書いてあるわけではないのですが、その本をほしくなった気持ちの時、その本を読むことがその人の人生を変える糧を与えるのだろうと思うのです。ですから、何を見ても何も学ばないひとにはお金の無駄遣い、何を見ても何かを学ぶ人がその気になった時には金には変えられない価値。すでにすべてを学び終わった人・・・は買うわけないですね。藤沢修平の蝉しぐれを読んだりすると論語を読みたくなりますが、今度こそ読むぞっ!と背中を押してくれる一冊でした。