道程(新字新仮名、解説付)
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・新字新仮名遣い
・解説付き
表題詩「道程」で有名な高村光太郎の第一詩集。
青春時代から智恵子との結婚までが、76篇の詩によって詠われている。
道程
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
【収録作品】
1910年……「失われたるモナ・リザ」「生けるもの」「根付の国」
1911年……「画室の夜」「熊の毛皮」「人形町」「甘栗」「庭の小鳥」「亡命者」「鳩」「食後の酒」「寂寥」「声」「風」「新緑の毒素」「廃頽者より」「『河内屋与兵衛』」「髪を洗う女」「『心中宵庚申』」「夏」「なまけもの」「手」「金秤」「はかなごと」「めくり暦」「地上のモナ・リザ」「葛根湯」「夜半」「けもの」「あつき日」「父の顔」「泥七宝」「ビフテキの皿」
1912年……「青い葉が出ても」「赤鬚さん」「あおい雨」「友の妻」「――に」「夏の夜の食慾」「或る夜のこころ」「おそれ」「犬吠の太郎」「さびしきみち」「カフェにて」「梟の族」「冬が来る」「カフェにて」「或る宵」「夜」「狂者の詩」「郊外の人に」「冬の朝のめざめ」「カフェにて」「師走十日」「戦闘」
1913年……「人に」「カフェにて」「深夜の雪」「人類の泉」「山」「よろこびを告ぐ」「現実」「冬が来た」「冬の詩」「牛」「僕等」
1914年……「道程」「愛の嘆美」「群集に」「婚姻の栄誦」「万物と共に踊る」「瀕死の人に与う」「晩餐」「五月の土壌」「淫心」「秋の祈」