これらの地域を含む中東の、主として近現代の100年の歴史が、アフガニスタンやイラン、イラク、トルコなどの地域毎に、20ページ前後の内容で、コンパクトにまとめられています。各章のはじめには(簡単に)地図や人口、宗教分布なども付けられているので、中東の現代史入門書として最適。
中東関連の各種ニュース、本を読むときなどに用意しておくと便利です。ただ、コンパクトにまとめられているから、ちょっと詳しい内容を知りたいときは、それぞれの専門分野の本に当たる必要があります。
ちなみに、この本の第11章「東アフリカ」の中で触れられている、国連の「希望の回復作戦」は、リドリー・スコット監督の映画『ブラックホーク・ダウン』の舞台となった紛争です。映画ではわからなかったあの紛争の意味や歴史、舞台裏を知ることができます。