浅草寺、増上寺、帝釈天、築地本願寺など東京の有名なお寺を五木さんと一緒に巡ります。そこから成田さん、鎌倉、甲府と周り、牛に引かれて善光寺に及び巡礼の旅です。東京のお寺は、どなたもお参りされたかＴＶや映画や雑誌などで目にしたことがあるような有名な場所です。あまりに身近にありすぎて逆に不思議に思わなかったことがあります。五木さんもお書きになられていますが、私も個人的に大都会のビルの谷間にある東京のお寺は大好きです。近代ビルと堂宇は何故か上手く調和が取れているように見えます。それは、お寺がシンボリックな建物で、長い年月経ただけで、その持っている象徴性はいささかも衰えていないということなのだと思います。寺院は、奈良・京というイメージはありますが、関東のお寺さんも素晴らしいですね。よく足を運ばせていただいた馴染みの深いお寺なので余計に強く感じたのかもしれません。

第5巻は、寅さんでおなじみの帝釈天や浅草寺など有名なお寺がズラズラ並ぶ。
建長寺(時頼)や円覚寺(時宗)は、北条氏が建立した武家の禅寺なので、歴史の知識も広がるのではないだろうか。

他の巻と比較してなじみのある寺が多いためか、仏教の知識があまりない私でもスイスイ読めた。