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The Woman in the Dunes (Vintage International)

価格: ¥1,203
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Vintage
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ジレンマ ★★★★★
欧米にもジレンマという概念があるので、砂の女を英語にするのは、それほど難しくなかったのかもしれません。
日本語で読んでも、意味は少しわからないところがありましたが、
英語で読んだ方が、ああ、そういう意味にも取れるんだと、意味が逆に取れることもあります。

著者の意図かどうかはわかりませんが、一人の読者の読み方であることは確かです。
公房文学の真骨頂 ★★★★★
日本では不思議なくらい知られておらず、“難解”と言われる安部公房ですが、この本は彼の作品の中でも最も読みやすいものだと思います。英語で読んでも、もちろん日本語の「砂の女」も。世界中の言語に訳されているだけあって内容も素晴らしく、没頭してしまう事になるでしょう。

男はあらゆる手段を使って女の下から逃げ出そうとしていた。極限状態にある人間の心理、感覚。逃げようとする者と、それを許さない者の奇妙な間柄。

日本人の感性から言わせてもらうと、日本の純文学の中には「英訳しない方が好かったな。」って言うのが、どうしてもあります。例えば川端康成の「雪国」では、始めの1文から日本語と英語の違いが出でいて、正直日本語の風情と言うか情緒と言うか、は伝えきれていません。しかし、この「The Woman in the Dunes」はそういった違和感を感じさせることなく、不思議な心地よささえある気がします。

公房ファンはもちろん、今までに安部公房を読んだ事がない方にもお薦めします。英語の教材にも面白いのではないでしょうか(日本語の文庫本と一緒に買って)。