この本にも参考文献として載っているブライン・グリーン
さんの本をすでに読まれた方は気付かれたと思いますが、
グリーンさんの本に盛んに出てきたカラビ・ヤウ多様体の
話が一言も出てきません。
1980年代には、プランク長以下の世界は
11次元から4次元にコンパクト化されたカラビ・ヤウ
多様体で表現できるといった、エドワード・ウィッテンの
理論が主流で、もう1つの流れとして、ロジャー
ペンローズのスピンネットワークから超弦理論を
再構築しようという思想があったもので、
竹内さんは「ペンローズのねじれた4次元」なんて
本も出しているほどペンローズ好きのようなので、
スピンネットワークを基本とした
量子ループ重力理論の話に話題を絞っているのでしょう。
お勧めの一冊です!