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満潮に乗って (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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taken at the flood ★★★★★
英語の表題だと分かりやすい。
taken at the flood
floodというと、洪水かと思っていたが、
波が押し寄せる、満ち潮もの状態なのかもしれない。

潮の満ち引きに関するいろいろな言葉が引用されていた。
どれも読んだことがない文献なので、いちど確かめようと思う。

ロザリーンが、性格がよいことになっていたので、読み進みやすかった。
味方したくなる人間と、味方したくない人間とがあるのは仕方がないことなのでしょうか。

結果としては味方していた2人は犯人でなかったのでよかったが、
結果はハッピーエンドとはいえないのだろう。

遺書が結婚で無効になるが、その場合は全額相続ではなく、
信託財産になるという仕組みなど、こまめに読んでいると
イギリスにおける遺産相続の法律に詳しくなりそうです。

動機がなさそうに見ることが、ある制約条件が成り立つと、
動機そのものだったりすることも知りました。
「まんちょう」よりも「みちしお」の方が詩的だと思う。 ★★★☆☆
本書は犯人と犯人以外の人々のそれぞれの思惑が複雑に絡み合っていて、事件構成としてはなかなか面白い。
しかし、伏線はいろいろ張られていても、謎を解き明かすには手がかりが明確に示されていないため、本格物としての評価が低いのはいたしかたないだろう。

なお、本書のタイトルの「満潮」の読み方は「みちしお」だとばかり思っていたのだが、奥付には「まんちょう」とふりがなが打ってある。
「みちしお」と読む方が、響きが詩的でずっといいタイトルだと思うのだが。
トリックよりも ★★★☆☆
トリックに感嘆するか、小説の味わいに浸るか、といったら後者。
この作品の妙味は、「うたがわしき人々」の設定、つまり「動機」にある。
いくら推理小説と言っても、動機に納得いかなければ認めたくない。
悪者でもなく、普通の仕事も持ち、善良といっていい市民たちに突然、殺意が
めばえても不思議でない状況が生まれる、その設定のうまさに感心。

エンディングは、私はかなり皮肉と感じた。 
 
かなしく、そして、せつなく ★★★★☆
この物語の主役は、ゴードンの未亡人ではない。
主人公は、ゴードンの遺産をあてにしていた、親戚の一人である。
未亡人と同じように若く美しい彼女の眼で、わたしたちは、事件を見つめる。
金と、欲と、プライドと。
三角、いや、四角関係。
だれを信じていいのか、だれを愛していいのか、わからなくなりながら。
一気に結末まで、押し流されていく。

そして、その、結末は。

かなしくて、せつなくて、あまいだけではないけれど。
それでもやはり、こうなるしかなかったのでしょう。
様々な思惑。 ★★★★★
 本に書いてある概要からでは、もしかすると、
昼メロの様に、すっっごぉくドロドロとした話かと思うかもしれませんが、
そうではありません!!
 登場人物それぞれが、なかなか詳しく描写されていますし、
それなりの秘密もみんな持っています。
 もちろん、ある人は殺人の秘密も。
 しかしそれが誰なのか?どうしてそうなったのか?
 この2点が完璧にわかる人は、相当にミステリを読んでいますね~。
 人物関係が面白く、憎しみ、妬み、羨み、そして、禁断の愛☆と盛り沢山です!!
 個人的には、未亡人にも悪印象は持ちませんでしたし、終わりかたも、ミステリーには珍しく、
♪☆ハッピーエンド★♪でございます。
 中身は濃く、読後感は格別です。