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岡本太郎の東北

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 毎日新聞社
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日本の魂の根源に触れることができる ★★★★☆
「いま、ここに甦った、太郎・渾身のルポルタージュ!!」と帯の文章が眼に入りました。
写真という表現手段で、太郎さんはどんなものを見せてくれるのか、本が来るまでとっても楽しみにしていました。銀色の背景で、岡本太郎さんの顔のアップの表紙をめくると、とても印象的で、やさしい力に満ちた写真たちが目に飛び込んでくるのです。その写真、白黒の写真たちはどの写真家の写真にも似ておらず、そして心に迫ってくるその写真の背後に岡本太郎、その人がはっきり存在しているのです。

初めて太郎さんの写真に触れましたが、大変、マルチな才能をもった方なんですね。文章、絵画、学問、写真と、どの切り口を見ても、独自の力があふれています。
非常にタイトなスケジュールの取材旅行だったようですが、エネルギッシュに写真を撮り、
気迫にみちた文章をかいています。雪深い秋田の街、なまはげ、子供たち、そして、岩手では、東北の馬たちに出会い、非常にスピード感ある鹿踊りの写真を撮っています。また、青森では、「オシラ」そして、「恐山」などを取材し、おばあさんというその根源的な存在に深く共感するのです。その文章にも写真にも、太郎さんがぐいぐいと前に進んでいくその直感的な動き、エネルギーを感じます。

ぜひ一度、太郎さんの写真に触れてみてください。きっと日本の魂の根源に触れることができるでしょう。

忘れ去られた日本の姿を見ることができると思います ★★★★★
ほんの数十年前まで日本はこういう姿をしていたのだ!とある種のショックを受けました。登場する年輩の女性がなんとも色っぽいのが不思議です(失礼)。感動です。

自然と共に生きる純な人間、またそれを追うするどいまなざしの奥に潜むあたたかさ、、「日本」をもう一度考えたくなります。写真の構図も何気ないけれど躍動感があります。 作家本人の「自然体」も写り込んでいるのかなあと思います。
この本、オール・モノクロというのがそれらを引き立てていると思います。