たった二日で、劣等感を手放して、幸せになる方法
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■ 本書は、次のような人のために書きました。
● 劣等感を解決したい人
● よく落ち込む人
● 頑張るのに疲れた人
本書は、そんな「劣等感を解決して、幸せになりたい」という人向けに、劣等感のメカニズムと、その一つの解決方法を記しています。
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■ 「なぜか満たされない」という、毎日の苦しみ
「周囲の人たちは、みんなすごい。なのに、自分だけが、人にも好かれないし、力もないし、ダメな奴だ」
「こんな自分になんか、価値もないし、生きている意味なんてない」
「こんな自分を本当に好きになってくれる人なんて、いるはずがない」
「自分が世の中にできることなんて、何一つない」
そういう劣等感を持つ人は、多いんじゃないかと思います。
なぜか、いつも幸せではない。
なぜか、いつも満たされていない。
多くのお金を稼いでも、目標を達成しても、人から賞賛されても、仲間や友人と時間を過ごしていても、なぜか満たされない。心に不安があり、ありのままに生きられない。
心のどこかで、「本当の自分を愛してくれる人など、いない」、「分かってくれる人などいない」と感じて、将来が不安になり、気分が落ち込んでゆく。
そういう「満たされない思い」って、この本を読んでいる貴方にも、きっとあるんじゃないかと思います。
実は私もずーっと、そんな思いに苦しんでいました。
■劣等感を解決した、私の「劇的体験」
それは、二〇一四年の八月十二日から十三日にかけてのことでした。
私は劇的体験をしました。
それは、「今まで抱えていた劣等感が、全て解決した」という経験をしたのです!
これはまさに劇的体験で、私の人生の中でも一番か二番の、天地がひっくり返るような衝撃をもたらした出来事でした。
私は、ずっと劣等感に悩まされていました。
一日に何十回と起こるフラッシュバックも抱えていて、他人との比較に苦しんで、批判に落ち込み、自分や自分の作品が否定されることにおびえていました。
ですが、たった二日間の「ある対処法」で、それらの不安やおびえ、恐怖、落ち込みなどの負の感情が、一気に消え去ったのです!
この文章を書いている現在は、八月三十一日なので、その体験から半月ほど経過しています。今ではそれまでとは全く違う、満ち足りた状態で生きることができるようになりました。
他人と比較することがなくなり、フラッシュバックも完全に沈黙しました。不安もなくなり、情緒が安定して、批判へのおびえもなくなりました。試しに、実際に批判の中に飛び込んでも、すぐに感情を処理できるようになって、全く引きずらなくなったのです。だから、批判も全く怖くなくなりました。
「ああ、劣等感のない人は、こういう満たされた感覚で生きているのか」
そんな思いを実感して、今では十分に満たされた気持ちを味わい、不安もなく、すがすがしい状態で毎日を過ごすことができています。
■ 本書は、その「劇的体験」を貴方にも味わってもらうための手引き書
そこで、本書では、私がどのようにして劣等感を解決できたのか、その体験に基づく方法論を説明してゆきます。
本書では、心理学をベースにして、親子関係という内容に着目し、私なりに作り出した、新たな劣等感の解決方法を提案していきます。
他と違うところを挙げるならば、他の方法論は「親を許しなさい」、「愛されていることに気づきなさい」という論調が多いものです。ですが私の方法論は、「親を切り捨てなさい」、「別の理想の親を、イメージで作りなさい」という、現実の親を一度切り離すような考え方を勧めています。
そして、実際の親を切り捨てて、理想の母親に癒してもらうことで、心を満たそう……というアプローチを取っています。それによって、実際の親を許す、という流れですね。
これが私にとってはぴったりと合致したようで、先述のように劣等感を解決できました。
他の解決方法で劣等感を消せなかった人は、一度この方法論を試してみる価値はあるんじゃないかと思います。
■ 「情緒的なつながり」と「自発性」の二つが作れれば、劣等感は解決する
では、本書ではどういう流れで、劣等感を解決するのか。その概要を説明しておきましょう。
結論から言うと、「情緒的なつながり」と「自発性」の二つを育てることができれば、劣等感は解決します。
劣等感を持つ人は、このどちらか、もしくは両方が足りていない場合になります。
「情緒的なつながり」とは、母親(もしくは養育者)と、同じ気持ちを共有することです。同じ気持ちを共有すれば、「分かってもらえる」、「この気持ちを感じていいんだ」という許しが得られます。すると、自分や他人を許すことができるようになるのです。
これは、言い換えると「マイナスにならない力」と言えるでしょう。落ち込まなくなったり、苦しまなくなる心の基礎となります。
本書では、この「気持ちの共有」を、自分の中だけで新たに作り出す方法を説明します。
もう一つの「自発性」とは、自分から行動を起こして、問題を解決してゆく力です。これによって自分の願いを叶えたり、夢を実現したりできます。
これは、言い換えると「プラスにしてゆく力」だと言えるでしょう。人生を楽しくしたり、豊かにしてゆく、「喜びを作ってゆく力」になります。
この「自発性」を育てる方法も、提案しています。
本書は、私の経験を元に、そのような「自分を満たす方法」を説明してゆきます。
他の書物で救いにならなかった場合、本書の方法を試してみるのもいいかもしれません。
本書が少しでも、貴方が満たされる参考になれば嬉しいです。
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■ 目次
はじめに
第一章 「情緒的なつながり」を作り、安心を得る方法
なぜ、「情緒的なつながり」があると、負の感情が消えるのか
感情を解決するための「理想の母親を作る」ワーク
イメージの中で思う存分甘えると、劣等感が解決する ほか
第二章 「自発性」を育てて、挑戦できるようになる方法
なぜ「自発性」が育つと、現実を思うように作ってゆけるのか
自発性を育てるためのワーク
「自発性」とは、「自分のことは、自分で決める」こと ほか
第三章 こうして劣等感が生まれた
劣等感が生まれるメカニズム
「幼児的願望」が抑圧の原因となる
幼児的願望を満たせば満たすほど、早く自立する
幼児的願望が満たされないと、様々な形で満たそうとするようになる ほか
第四章 抑圧を解放する考え方
幼児的願望を満たせば、抑圧は消える
「情緒的なつながり」の満たし方
「自発性」の満たし方
私たちは、自力で劣等感を解決できる ほか
あとがき
参考文献