Macmillan ReadersのLevel 4（1,400語レベル）
語数　15,000 YL 3.5

『秘密の花園』として日本でも有名な名作のリトールド版である。

主人公の少女Maryは、幼い頃に両親を病気で亡くしてしまう。
愛情を注がれずに育ったMaryは、誰に対しても心を閉ざす棘のある子だった。
ある日、生まれ故郷のインドから、イギリスの伯父の家に預けられるが、
そこのお手伝いさんのMarthaの真っ直ぐで正直で、今までのお手伝いさんとは
違う人柄に、少しずつ癒されていく。
そして、笑顔や人としての感情を初めて経験していく。

伯父の家には、伯父の妻が亡くなった後、閉ざしてしまった「秘密の花園」が
あった。Maryはこの花園に強い興味を持つが、カギがどこにあるか、また入口の
ドアがどこにあるかさえ、分からなかった…。
そんなある日、Maryの近くで囀っているコマドリがいたのだが…。

この何年も閉ざされた秘密の花園を、Marthaの息子のDicksonと、伯父の息子で
病弱として「扱われている」Colinと共に、素敵な花園に蘇らせようとする…。
秘密の花園とともに、MaryやColinといった、心に傷や棘をもった子どもたち
まで明るく変わっていく様子が描かれている。

最後の爽やかで感動的なクライマックスを楽しみに、読み進めてみてください。
英文も読みやすく、登場人物もそれほど多くないので、おすすめの一冊です。