自律神経の基礎の基礎
価格: ¥0
多くの人が、小手先のテクニックで元気に健康になろうとしてしまっています。
「○○という栄養が不足するから体が悪くなる。」
「このように運動をするのがよい。」
などというシンプルでわかりやすいものへの取り組みなどは典型的なものといえるでしょう。
「何事も基礎が大切である。」
という事はすべての人がわかっているはずなのです。
スポーツであればわかりやすいでしょう。野球でいうなら、ボールを投げる、捕る、バットでボールを打つといった基本的なことができなければ試合にはなりません。ボールをバットにあてられない人が、
「送りバントが有効である。」
というようなアドバイスをもらっても全く意味がありません。
送りバントをするにしたって、構え方、ボールの見方、あて方、転がし方などいくつものポイントがありますし、それを実践するにあたっては基礎体力というものが必要となってきます。
実は、体操やストレッチでも同じです。
見た目の動きを真似していてもそれはできたことにはなりません。ダンスの先生の動きを真似してすぐさま同じダンスができる事がないのはわかることでしょう。これはヨガ、ストレッチ、体操などでも同じです。基礎となる体とその体の動かし方が身についていなければ得られる効果は少ないばかりではなく、かえって体を悪くすることもあります。だから、これから運動をはじめるというのであれば、まずは基礎の動きを身につけなければいけません。
確かに、世の中に流れている栄養や運動についての情報やコツはたいていの場合、とてもまっとうなもです。私が聞いても、
「そんな方法があったのか!それはとてもいいやり方だね!」
というものもたくさんあります。
しかし、勉強、仕事、趣味などすべてがそうですが、基礎というものがあってはじめてできるものです。それなのに、体や健康という事がテーマになると、基礎や基本をすっ飛ばして、いきなり応用をはじめようとしてしまいます。
人間の心というものは弱いものです。
ですから、苦労や努力などなしで手っ取り早く元気になりたいという気持ちはわからなくはありません。しかし、基礎がなくては、どのようなノウハウや知識を手に入れてもうまくいかないのが当然なのです。
本書では、自律神経についての基本的な考え方についてなるべく砕けた表現をつかってまとめてみました。ただ、基本になる部分ですので、とても地味ですし、当たり前のことしか書いてありません。目から鱗が落ちるような話などまったくないと思います。
まずは基本を確認してみてください。様々な知識やノウハウはその基本をきちんと抑えたときに有効に使えるようになるのですから。