解釈版+詳細な分析と解説
★★★★☆
インヴェンション編の方にも書きましたが、楽譜を全て掲載した上で、楽譜上に分析を記載し、別ページに解説を載せた本です。
楽譜ページに詳しく解説、分析が書かれ、さらに別ページに解説があります。
楽譜は解釈版で、バッハの指示していない強弱等が、バッハの指示と区別がつかないように書かれています。
(以前、「原典版+薄地で解釈」と書きましたが、勘違いでした。お詫びします)
一般レスナーにここまで綿密な解説が必要かどうかは、なんとも言えません。
作曲を志す人、綿密にこの楽曲を分析したい人にとってはよいと思いますが、煩雑に感じる人もいるでしょう。
このシンフォニア編と、インヴェンション編 が別冊なのも不便です。
市田版は、原典版に基づき、解説欄に分析と充分な解釈を載せているので、より優れているのではないかと思います。