これをやらずしてシュミレーションRPGは語れない
★★★★★
後にFFTを制作する松野さんが手掛けた傑作です。
RPGはゲーム性・シナリオ・演出の3本柱だと思いますが、3つとも名作と呼ぶにふさわしい基準を満たしています。
ゲーム性
ただ単に味方フェイズと敵フェイズを繰り返す戦闘システムだけではなく、ウェイトターン制を導入しています。また地形も平たいマップではなく、高さの概念を取り入れています。これらのシステムは斬新なものにも関わらず、作品を重ねて試行錯誤を経てたどり着いた形であるかのように、洗礼され完成されています。この部分に驚きました。
自由度も高いです。大きなシナリオ分岐が複数ありますし、イベント進行も一本道ではありません。この自由度の高さにも感動しました。魔法も種類が多くて楽しいです。
シナリオ
ありがちな勧善懲悪のシナリオとは違って、民族対立や政治的圧力などが絡んだ複雑なシナリオですが、完成度が高いです。またシナリオ分岐がある為、人によってEDでたどり着く形が変わってきます。
台詞まわしもライターさんのセンスが光ります。イベント再現があるのですが、振り返って再生したくなります。
演出
グラフィック・音楽ともにレベルが高いです。特にこの独特のマップグラフィックは素晴らしいですね。
当時グラフィックの最先端を行ってたスクウェアでもこのグラフィックを作るのは難しいでしょうねえ。
またキャラクターのドットのグラフィックが好きでした。
ほとんどないですが不満な点
死者の宮殿が長すぎるので、ラスダン前にちょっと話の流れがブツ切られます。まぁこれはプレイヤー次第なんでしょうが。
あとは魔法の習得とかはもうちょっと自由度があっても良い気がしました。
RPG好きなら一度はやっておくべき名作だと思います!
SFC時代の傑作のひとつ
★★★★★
シミュレーションRPGと言っても、一度に動かせるユニットの数によってその規模は様々である。
このゲームでは、主人公デニムの指揮する小隊10人が、その限界数だ。即ち、比較的小規模な
戦術シミュレーションゲームということになる。
自軍の駒の数が少なければお手軽では……と想像されるかもしれないが、実際のところ、難易度は
高めである。しかし、それは理不尽なものではなく、乗り越えられるように設定されているものだ。
いざとなればトレーニングで自軍ユニットを敵のレベル以上に鍛えるという手もある。
逆に相手の強さが物足りないという人には、自軍の出撃数を減らす、禁止事項を自らに課す
などのいわゆる「縛りプレイ」を楽しむこともできる。
細密ながら柔軟性に富んだシステムのおかげで、そうした自由がプレイヤーには与えられている。
タクティクスオウガは、ゲームのシステム、グラフィックやBGM、シナリオと場面の演出、
シミュレーションゲームとしての完成度……。それら作品を構成する種々の要素が全てにおいて
高品位でありながら、 かつ、高いレベルで見事に組み合わさっているという稀有な作品である。
シナリオについては、ドラマチックな展開と独特な台詞回しが多くのプレイヤーを魅了した。
発売から何年を経ようとも、手に取った人の心に何かしらの印象を残すことは間違いない。
カオス、ロウ、ニュートラルという用意された3つのルートはどれもバラエティに富んでいる。
理想を信じて稀有な幸運を掴むのも、現実に妥協して深い業を背負うのも、その時々の
最良の選択を求めて動くのも――そして、最愛の存在を失ってなお、覇道を歩むことも。
プレイヤーが納得さえすれば、それらは全てベストな選択肢となりえるように作られている。
それはおそらく、製作者の意図したところであり、プレイヤーに与えた自由でもあるのだろう。
発売から10年以上を経た今なら、移植作であるPS版を薦めるべきなのだろうが、あちらは現在
値段が高騰しており、またプレイ中にロードが頻繁に行われるためオリジナルの面白さが
いくらか減衰している(改良されている部分もあるのだが……)ということもあるので、
あえてSFC版のこちらを薦めたい。
ただしプレイするための条件として、スーパーファミコン本体の購入と、ゲームカートリッジの
リチウム電池を交換するという手間をクリアしなければならないのが難点か。
電池交換については、ネット上に幾つもの有益な情報があるので、それらを参考にして頂きたい。
作業に必要となる専用のドライバー、はんだゴテやはんだ、電池と電池ボックスなどは、
東京の秋葉原や大阪の日本橋ならば比較的すんなりと揃えられるだろう。
こうした手間が面倒なら、PS版の中古を購入されることをお勧めします。
至極の名作
★★★★★
かつてこれほどまでに完璧なゲームバランスを兼ね揃えたシミュレーションRPGがあっただろうか。
ストーリーも重厚。自分自身の「正義観」が試されます。未だこのゲームを越えるシミュレーションRPGは存在しないでしょう。
FFTAとか、色々出てますが、先ず本作品の劣化版と捉えるべきで、オリジナルをしっかりプレイすべきです。
SFCのゲームでありながら、今日のゲームと比較しても際立ちます。
伝説を作った至極の名作。まだ未プレイの人は絶対プレイすべき。
最高のソフト
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かなりやりこみました。レアアイテム集めや、キャラクター育成・ストーリー攻略等…。
なんと素晴らしいゲームなのだろうか。音楽が、グラフィックが、全てが僕の好みに一致しました。
特殊な敵キャラクターも魅力的で、仲間になったらすごい気がする!と思ったりしていました。
続編が出たら、嬉しいのですがね…
完璧なシステムと、完璧なバランスブレイカー。
★★★★★
ここまで冒険的なシミュレーションRPGが生まれる事はもう無いのではなかろうか。
前半の絶妙なゲームバランスは、ある剣士と魔法の登場により一気に崩される。
そこから先はもはや石像壊しゲームである。
精密に造られたバトルフィールドには、天候、高低差、地形効果、エレメント効果など、多彩な要素がある。
しかし、前述の剣士と魔法の前には、これらの要素の存在意味は殆ど無い。
何故、これ程完成されたシステムの中に、これ程完璧なバランスブレイカーを投入したのか・・・謎である。
運命の輪では、この点が改善されている事を願いたい。