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さまよう刃

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞社
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愛する者を奪われた心の闇 ★★★★★
娘への限りない愛情と心ならずも加担した少年からの情報で、
少年たちの餌食となった愛娘の最後の様子をビデオで観てしまった父親。

復讐への道を進む以外に方法はなかったと思わせる追想シーンと少年達のふてぶてしさ。
加害者の少年達の軽い生活も被害者の父親像も研ぎ澄ました刀のように刃こぼれなく表現されています。
一気に読みながら、読書の心に訴えるものが多い作品です。
考えさせられます ★★★★☆
前半は本当に不快な気持になりましたが気になる続きはさすが東野さん。
子供を持つ親として長峰に共感しついつい応援したくなる。
法律の壁、年齢関係なく罪の重さで罰してほしい、何もできない無力さも感じ、いろんなことを考えさせられる一冊でした。
無差別に誰かを不幸にする、その人だけでなく周りの人まで不幸にする。
そんな事あってはいけないと思う。未成年であっても。。。
読後感はそれぞれ ★★★★★
少年犯罪、そして少年法。この理不尽な問題に対して作者はどのような解釈を
持って結論づけるのだろうと期待しながら読み進めました。
小説ならではの、爽快な読了感を期待していましたが、しかしながらこの結論
はどうにも歯がゆい感じが否め無かったのが正直な感想です。

しかし流石は東野圭吾。最後こそそんな感じではありましたが、相変わらず
読者を引き込ませる構成や文章力は見事の一言で、最後の最後、99%までは
とても興奮してワクワクしながら読み進める事が出来ました。

それにしてもこの人の作品にははずれがありませんね。

結果の受け取り方は人それぞれなので、是非読んでみて下さい。
素晴らしい作品です。 ★★★★★
これは名作です。東野さんの、というより私が今まで読んだ小説の中で、
ナンバー3に入る作品です。
ものすごく分厚い本ですが、夢中で読んでしまいました。

テーマはものすごく重く、後味も決して良いとは言えないですが、
これは読み終わって「あ〜面白かった」というたぐいの作品ではなく、
現在の少年法や、
『警察は市民を守っているのではない。警察が守るのは法律の方だ』
など、色々と考えさせられる事が多く、
読み終わってからもいつまでも余韻が抜けないです。

ただ、ひとつ疑問に思った事は、携帯電話を使うシーンが多く、
電源を入れたら居場所がわかってしまうのではないのですか?
(確か酒井法子が逃げ回ってた時、そんなことを言っていた)

推理小説作家がそれを知らないはずはないと思うのですが、
どうしてだろうと、そこだけがひっかかったのは私だけでしょうか?(^_^;)
雑すぎるし単純すぎる ★☆☆☆☆
この作者は大変多作である。「多作=低クオリティ」と言うつもりはないが、もう少ししっかり考えて
書いてほしい。

20年前であれば、プロットはともかく筋立ては通用しただろう。しかし映画でもフィクションでもこれ
だけリアリティが求められる現在、このような安直なストーリー作りは看過されるべきではない。この
作者が新人で、この作品が文学賞の応募作品であったら「ご都合主義極まりない」という誹りは免れない
のではないか。

平凡なサラリーマンがある日突然犯罪被害者家族になり、加害者に復讐を決意する。ここまでは理解
できる。しかし現実ならばこれ以降のストーリーがあれだけとんとん拍子に進んでいくはずがないし、
進んではいけないのである。何のことかは未読者の方のために言えないが、まさに突っ込みどころ
満載である。所有しているだけで住んでないマンションとか、どんな大富豪なんだよ。

復讐の顛末も相当に早い段階で読めてしまうし、ラストに至っては悪夢である。夢オチの次に悪いぞ。
こんな解決の方法はとっくの昔に禁じ手になってると思ってた。

もうこの作者の本を読むことはないだろうな。「こんなもんでしょ」ってな感じで作品出されても迷惑。
こういうのが無批判にもてはやされる現状そのものに問題があるんだろうけど。時間を損した。