おバカさが可愛い受♪
★★★★★
受の撫菜(なずな)は遊郭の子ですが、中身がとてもピュア(若干おバカとも言えます)。素直で一途、無私なところがいいです。
攻の氷瑞(ひずい)は楼主に縁のある人で、身分もお金も美貌もあるけれど愁いの人。亡き妻のことで密かに自分を責めています。(※名前、雅号のようですが最後まで本名出なかったです)
偶然出会った二人を、楼主の策略が再び巡り会わせてなかなか波瀾万丈な展開。波瀾万丈な原因は受自身のせいですが(笑)
受のなずながとにかく素直で健気で一生懸命なので、ストレスなく読めました♪(※意地っ張り好きな方や擦れ違い、男らしい受が好きな方には物足りないかも…)
攻は最初、読みながら思わず「ツンデレだ!」と呟いてしまったほど立派なツンデレでしたが、途中からデレデレに(笑)
遊郭モノなので受のバージニティが気になる人もいるかもしれませんが、受自身があまり気にしていないので軽く読めると思います。
シリーズの他の作品に比べるとちょっと地味目かもしれませんが、素直で可愛らしい受の健気さはダントツではないかと。忍よりもおバカなぶん(笑)、大変素直で相手を故意に傷つけたりはしませんよ☆
健気・・・
★★★☆☆
花降楼シリーズ、7作目。
忍を超える健気さです。
忍が受動的健気なら、こちらは能動的健気と言った感じ。
ちょっとおバカなのが気になりますが、それも育った環境の問題。そこに相手も戸惑いつつ、嫉妬したり惹かれたり。
ただ私は、BL作品にはどんなに可愛い男の子でも男らしさをどこかに求めるのですが、それは皆無でした。
お話としては序盤から終盤まで面白く読めますが、前作も思ったのですが最後の終わり方が少々あっけないかと・・・。それがちょっと残念でした。
面白かった
★★★★★
遊郭シリーズの7冊目です、今回のお話は前回(媚笑の閨に侍る夜)のお話の少し後の設定みたいです。主人公は容姿はそこそこ、愛嬌はあるが、ヴァージンでなくお店に買い取られた為、劣等感を感じています。そんななか、楼の主人にある人物を虜にするように取引を持ちかけられます。その人物が、主人公がもう一度会いたいと思っていた人物であったため取引に応じることになりますが・・・。シリーズでは今回初めて楼の主人が作中に多く登場します、。また、仲良し時代の蜻蛉と綺蝶の番外編も収録されているので、二人がお好きな方も楽しめると思います。