名著
★★★★☆
管見では、廉価な洋書は総じて製本がお粗末である。一番酷かったのはロシア語の書籍、次いでアメリカのペーパーバック、スペインの本だった。 そこをいくと、ドイツの製本技術は日本とほぼ同等に優れていますね。このコストパフォーマンスに脱帽しました。 ただ、行間が狭く文字が小さいのが難。
やはり原典を読みたい
★★★★★
中公クラシックスの『ツァラトゥストラ1・2』(手塚富雄訳)、ちくま学芸文庫の『ツァラトゥストラ上・下』(吉沢伝三郎訳)を購入して読み、
白水社の全集に収められた『ツァラトゥストラはこう語った』も人に借りて読んでみましたが、訳者の解釈の仕方の違いによって訳が異なり、
それによって作品の印象も変わってしまうので、やはり原典を読みたいと思い、この書をきっかけにドイツ語の独習を始めました。
このペーパバックは、全四部と巻末に各章の目次が収録され、携帯するにも適したサイズながら、行間や文字の大きさも読みやすいものに
なっているので気に入っています。
翻訳を読んで首をかしげた方、もっと深入りしたくなった方は、是非ドイツ語で原典を読んでみることをおすすめします。
『ツァラトゥストラ』が好きなら、読むべき!
★★★★★
翻訳で『ツァラトゥストラ』を読み、とても魅かれて、もしドイツ語を学ぶ時間があるなら、やはり読んで損はないでしょう!
もちろん翻訳でも内容は理解できます。最近の翻訳は質が良いですしね。
しかし、細かいニュアンスの違いや、何よりも言葉の響きというのは、原文でしか味わうことはできません。
全部を原文で読まなくても、好きなところとか、翻訳によって少し解釈が変わってしまうというところなどを見てみるために、買って手元に置いておいて損はありません。
20世紀が生んだ傑作
★★★★★
超人、永劫回帰の思想など、ニーチェという特筆すべき思想家の思考の精髄がツァラトゥストラの口を借りて語られています。20世紀が生んだ傑作です。ニーチェの直観により把握した思考がちりばめられています。使われている言葉がかなり隠喩にみちています。注意深い読みと直観力を要求する本です。