「宝地図」とは、著者が提案する人生の目標を洗い出して提示し、常に意識するための
方法を具現化するツールである。

「思考は現実化する」というフレーズは自己啓発の世界では「真言」と同等の重みを持
つものであり、この言葉に反応できないようであれば、本書を読む時間をもってしてそ
の人物になにも与えられることはないだろう。

実はこの「思考」が「現実化」するのは、超常現象でも当然の結果でもあり得なく、
「現実化させるための思考」を意識的に形成しなければ成し得ないことなのだ。

考えることが実現してしまうのであればそれはオカルトであり、自己啓発には常々この
手のアヤシイ非論理的な方法論がつきまとわないでもないのだが、「宝地図」は論理的
な方法論を模索するうちに見出された科学的な行動指南であり、そのやり方を丁寧に解
説したものが本書なのだ。

三日坊主を脱して自らが願う人生の到達点へ近づくことを考えている人物が、その実現
方法を探しているのであれば、最初に手に取っておくべき、まさに「人生の地図」の読
み方、作り方を教えてくれるテキストであるといえる。

この手の本によく言われていることが書いてあるに過ぎないが、
明確なビジョンを、写真を使ってこうやって作れと指南してある点は
やる気にさせるしすぐできそうでいいと思う。

しかし、所詮「そういう種類の夢」でしかない、という気がしないでもない。
例えば、「こういう家族が欲しい」と子供がいる家庭を描いていて、
だったら必ず子供に恵まれるかというとそうではないわけだし・・

「こういう結婚式を夢見ていたら、実際その通りに！」みたいな
例が多いので、余計にそのような印象を受けたのだと思います。
ソレが夢？というか、目標の掘り下げが低いというか、世俗的というか。

写真にできる「夢」が「幸せ」なのかという違和感があるので、
これさえしてれば！というハマり方ではなくて
こういう方法もしといたらいいかも　という程度の気持ちでいれば
いいのかもしれない。

そんなことより、印象をぐっと悪くさせたのは、
「水にいい言葉を聞かせていればきれいな結晶になる。
人体の７割は水。だから・・」
というくだり。

こんなヨタ話を根拠にするとは。
著者の、物事を把握する力はこんなものだと露呈しているようなもの。
信頼してやってみよう！という気にはとてもならない。

小さくて薄いので、すぐ読めてしまいます。やり方も簡単。
家族全員で作りました。
潜在意識に語りかけてる、というかイメージがわきやすくて、自分が何をしたいのかが
ハッキリしてきて、とてもいいですよ。

大人になると自分の夢を実現することをあきらめがちですが、この本を読むと潜在意識を利用してプラスの方向に自分の行動が向く気がしてきます。穏やかな中にも著者のパワーが感じられる素敵な一冊です。幸せな宝地図であなたの夢がかなう (ゴマ文庫) (ゴマ文庫)

いいですが、この手の本を読んだことがない人にとっては
珍しいことは何らありません。
なので、この手の本（自己実現、夢実現など）が
初めての方なら分かりやすくオススメですが、
何冊か読んだことのある方には特に
オススメする必要がないかと思います。
比較的この手の本の初心者、ビギナー向けの
分かりやすい本かと思います。
著者が分かりやすく、優しく書いているので
その点はオススメです。