もの と こと
★★★★★
もの と こと の関係において、時間を考えることができる。
もの は、時間を考えなければ、そのまま同じ状態である。
こと が起きると、時間とともに変化していく。
自己についても、こと と 時間の関係で描写できるだろう。
ps.
野口 悠紀雄著 「続「超」整理法・時間編―タイム・マネジメントの新技法 」 の参考文献に本書が掲載されている。
時間は幻想
★★★★★
患者を通して、時間を捉える感覚が心の病によって変わることを発見したのは大変な業績である。これはそもそも我々が考えている時間という難物が絶対的ではなく人間の意識と表裏一体であることの証明でもある。そうなると物理的に存在していると思っている空間のアナロジーとしての時間はどこに行くのであろうか? 最近では宇宙には時間がそもそもないという学説もあるくらいだから、こころと時間の問題は根源的な哲学の命題「我々はどこからきてどこに行こうとしているのか」を解決するきっかけになるかもしれない。ユングと同様に患者を観察することで得られる帰納法的なアプローチは最先端科学でもわからない多くの問題を解決する糸口になっていくだろう。もっと注目されても良いと思う。
苦手な距離感
★★★★☆
大地に立ったとき、あらゆるベクトルの向きを知ることになる。
人はどこかでそのベクトルを操ろうとしてきたのではないだろうか。
「あいだ」「距離感」は高校のときからずっと考えてきた。
まさか、こんなにわかりやすく説明している人がいるとは。
もっと早く読んでいれば、傷つけずにすんだ人がたくさんいる。
無理やりなベクトルを、受け流すくらいはできたはずだった。
精神の宇宙へ
★★★★☆
木村敏氏の業績はなんといっても「こと」の世界(厳密には世界でさえないのだが)を明らかにしたことでしょう。広い視野に立った見晴るかしは精神医学のみならず、哲学、文学までをも深い奥行のなかで見据えている。惜しむらくは新書の制約のなかで書かれているため、やや資料に不足がある点だ。
メチャクチャ
★☆☆☆☆
私は、統合失調症(精神分裂病)を患っています。そんな私からみると、でたらめを書き連ねてあるとしか、思えません。