まるで超最先端の科学論文のようだ。
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時間と自己を観察し続けた功績はもう少し日本でも評価されても良いのではないか? 最先端物理学でも時間は自己が作り出した創造物で存在しないという学説もあり、難解であるが時間と自己を解明する重要な書籍である。唯物論がそろそろ崩壊し始めている現代においてここまで論理的に説明した書籍は世界にないだろう。この本を読むといかに自己が物質還元主義に汚染されいるかがわかる。東洋思想が量子力学を解明するように「時間とは」「自己とは」も解明されていくことを予感させる。日本人は西洋人に理解できない非常に本質的な問題を解明できる力がある。徹頭徹尾、オカルト的な表現は排除しているが、それが反って、心と時間の密接な関係を示唆しており、超最先端の科学に通じるところがある。