ぱにぽにの 法則が 乱れる!
★★★★☆
つ、疲れた……。
読後に発した第一声がまんまこれで、でも同時に安堵感と安心感が心を占めてほっとして。それもしかし、今回のあまりにあまりなその内容のせいだったり。
「レベッカ宮本の喪失」
どこぞのラノベのタイトル風に言えば今巻はそんな感じで、カオス度通常比400パーセント増しで絶賛お送りしておりますって感じで。これがもう凄い、夢オチの結末の到来をこんなにも望んだことはかつてなかったような……。いつもシュールな「ぱにぽに」にもしかし、しっかりとした「ここまで」という一線は引かれていたと今回改めて実感しましたです。
氷川先生がずっとやりたかったという1巻まるまる使っての長編話、しょっちゅう欄外に用語説明の入る−−というか入れえざるを得ないそんな展開に最後にはなるもしかし、これをトンデモ話と非難するような「軟弱な読者」はこの作品を読んでいる人の中にはおそらくほとんどいないと思われ。
なんせ昔から氷川先生に、「この手のモノ」については鍛えられてきましたから。
どうしてこうなった、どうなっているんだ、どうするんだこれ……?そんな言葉が読んでいる間中ずっと頭を占める、よぎる「ぱにぽに」13巻、これから読むのなら「それなりの覚悟」を持ってどうぞ!