親子で素読みをたのしむ
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論語の素読みをするための本です。
大きな文字で読み下し文が右ページに、左ページには子供向けの解説が載っています。
親子で読んで楽しめます。
論語そのものは全体で約500章。そのなかから本シリーズ全三巻で60章です。代表的な章句に触れることが出来ます。第三巻は、第一巻や第二巻と比べて少し難しい内容も増えているかもしれません。
私の至福の時間
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若い頃まじめに論語を学ばず、子のない私は自分用に購入しました。
この本はホントに子供向けで絵本の延長のようなテイストですが、
私にとってはこれで十分、ちょうど良い。
しかし説明やレイアウトは子供向けでも、中身は正真正銘、「論語」です。
私は、夜一人になると、焼酎の水割りを片手に、
大きな字で書かれているこの本を机の上に広げます。
そして、時間をかけてじっくりと、
一文一文に自分の人生を重ねながら意味を深めていく。
この時間、今の自分にとってはまさに至福の時です。
子曰く、「人能く道を弘む。道人を弘むるに非ず。」
道は人が自分自身で切り開いていくもの・・・・
人間が人間であることの意味・価値を教えてくれるこの章句が、
本書の最後に置かれているところなどは、
本シリーズの奥深さを感じさせるところです。
『親子で楽しむこども論語塾』、繰り返し声に出して
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著者の安岡さんが、
たとえ こどもは意味は分からなくても、
たちどころに そのリズムを覚えてしまい、
親はその ことばの深さに充実感を覚える。
その時間を親子で重ねていく内に、
こどもは、人を思いやったり、
人の話をしっかり聴くことができるように
変化していきます。
“心の教育は小さいときでないと間に合いません”と
書いていらっしゃいます。
大人のあなたにもお薦めしたい一冊、
必ず声に出して読んでください。
一度だけでなく、なんども繰り返して♪
感心しました -道徳教育として-
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道徳教育として論語はよいではないかと、
本書を手に取って感じた。
見開き2ページで1つ、
論語を解説している。
驚く程しっかりした内容。
全然子ども向けではないと思う。
あえて言うなら子ども向けに、
「学ぶ意味」など設定されていることだろう。
内容は(あたりまえだが)論語。
音読の推奨もあり、
白文も併記されている。
明治までの教養教育において、
論語が中心的なコンテンツのひとつであったことは、
日本人にとって重要であったと、認識させられた。
でもこれを親子で読める家庭は、
21世紀の日本でどれだけ存在するのかを考えると、
ちょっと悲しくなった。
内容、構成ともに優れていると感心した。
お勧めです。