分かりやすく面白い。イエス様も男らしい、且、優しい。
このシリーズ旧約聖書編は慣れないとやや読みづらさがあったのですが、こちらは読みやすかったです。
入門としてももちろん、すでに聖書をお知りの方にもお勧めです。

たかがマンガとバカにしては、全くの的外れです！作った人たちの並々ならぬ意欲を感じるとても良い本だと思います。読んでみると、非常に内容が正確であることがわかります。さすがに「聖書新共同訳準拠」と銘打つだけあります。ややもすれば不統一になりがちな、人名や地名等の固有名詞も、人間関係も、キッチリ押さえてあります。実際、文字だけの一般の聖書を読んでいく場合には、その全体像がわかっていないために、途中で読むのを投げ出してしまうことも往々にしてあります。そんな時、こういった取っつきやすいマンガで、聖書の全体像を把握しておくことも、広く深い聖書の森で迷わないための得策といえるのではないでしょうか。今回のマンガシリーズ第一弾は、新訳聖書の福音書まで。あまりに素晴らしくて、現在出版されている３巻まで全部購入してしまったくらいです！日本聖書協会さん、最近ホントやりますね！値段が手頃なのもうれしい！

マンガ化された聖書は数々ありますが、これはとても新鮮でした。
小・中学生にはもちろん読みやすいでしょうが、
私の知人で６０代の方さえも「これはおもしろい！」と言っておられました。
第二巻も良かったです。全巻そろえたいです。

聖書をマンガに置き換えた本は腐るほどあるし、
私はクリスチャンでもないし聖書に詳しいわけでもないから
この本がどれだけ聖書に忠実かは分からない。
しかし少なくとも、この本はマンガとして面白い。
画力は確かだし人物はみんな人間味豊かだし、イエス・キリストまでもが
怒ったり緊張で汗をにじませたりしているので、
誰に対しても何かしら人間的な共感を感じながら読める。
ちょっとしたボケ＆ツッコミもふんだんに盛り込まれているし、
マリアさまの「私は男の人を知りませんのに…」には
「マ、マリアさん萌え〜」などと不届き千万なことを考えてしまう。

ページ下部に、各エピソードが聖書のどこに書いてあるか
脚注が施してあるので、熱意と時間のある人は確認するのもいいだろう。
私はズボラなのでそこまでやんないけど、
キリスト教関連の雑誌で紹介されてるくらいなので信頼できると思う。
聖書のダイジェストとして読むか、
聖書テーマのマンガとして読むかであれば読み応えのある本。

もっとも、この一冊で取り上げているのは聖書のほんの一部なので
そこを頭に入れておきましょう。
他の部分はこれから刊行予定と、表紙の折り返しに記してあります。