誰がなんと言っても名戦闘機なのだ!
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1,000馬力級のエンジンの性能をフルに発揮し、尚且つ長大な航続性能、軽快な運動性、強力な火力を持つ奇跡の艦上戦闘機「ゼロ戦」の「今」をカラー写真を多用し世界中で復元、複製され続けしかも飛行可能な機体を復元作業から紹介している、興味が尽きない一冊。
第二次世界大戦では世界中で名戦闘機(メッサーシュミット、スピットファイア、マスタングなど)がキラ星の如く活躍したが、ゼロ戦ほど未だに世界で愛され続けている戦闘機も珍しい。
問題は、本家本元の日本で飛行できるゼロ戦が1機もないことだね。
日本の航空技術の結晶にして特攻攻撃の主力になったこの悲劇の名戦闘機を、後世に残すのは本来日本の責任だと思うのだが。