相変わらずの人物(動物)描写の秀逸さ
★★★★★
前作から続くアフガン侵攻はサブ、今作の中心はフォークランド紛争がメインとなっている。
パッキー他、メイン登場人物の活躍は相変わらずだが注目したいのが
ソ連軍少尉『ミーシャ』とバンジシールの獅子『シャー・マスード王子』。
ミーシャとその周囲を通して、侵攻当時のソ連派遣軍の混乱や軍幹部の専横が見て取れる。
この先の展開で、ミーシャがどうなっていくのかが愉しみでも有り、心配でも有る。
マスード王子に関しては、当時のアフガン部族間の確執や、西側諸国の介入(ラッツやボタの支援など)をしっかり描写している。ここからのソ連のアフガン撤退、西側諸国への無差別テロ(9.11含む)へとどう繋げていくか、これも楽しみ。
個人的には、フォークランド紛争の描写があっさりだった気がする(本来なら、英側もフリゲートや補給艦を始め相当な被害を出している)。エグゾセやハリアーだけでなく、キャリバー等の細かい兵器の描写が書かれていたのは流石!