博識の言語学者と神経心理学者の対談
★★★★☆
言語学と神経心理学の重鎮による対談で、それぞれの領域での言語脳科学の現状が
わかりやすく、またかなり網羅的に語られている。
対談形式でよみやすいのみでなく、各トピックの導入部分で入門的概要が述べられているので、
とても重宝です。
実際の対談をメールによる対話で補充して、中身としてはかなり濃い内容です。
そのぶん、対談の生々しさが少し減じているような印象がありますが。
中公新書の酒井著「言語の脳科学」と読み比べると、両方の対照的な考え方の違い
が分かって、同じ認知的言語学でも様々なアプローチがあるのが中々面白い。