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終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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傑作との評価であるが ★☆☆☆☆
全く期待外れであった。目新しい内容は何もなく、軍隊内部でヒッピー文化が許容されているなど問題外だ。ハードSFとしては宇宙の戦士の方が百倍面白いし、反戦(?)軍隊SFモノとしては宇宙兵ブルースが上である。
放熱フィンや訓練中の爆破事故のくだりにしても、作者の意図は汲むがこんなメカや事故が起こるような訓練機材を使用するかね現代ですら人間が一番高価な機材なんだぜ、殺しちまったら無意味じゃないかよ。大体IQ150以上の天才(?)が軍隊に引っ張られるってのもウソくさい、そんな部隊じゃ毎日反乱が起こるよ、この作者は人的資源てご存じないらしい世界最強の特殊部隊ですら、そんな兵士を求めてないよ。
とってつけたオチも果たしてそんなに上手くいくのかという感想しか持ち得なかった。
ああ読むんじゃなかったよ、これが名作ねぇ。
いま読んでもおもしろい、70年代SFの名作 ★★★★★
評判に違わないSFの名作(原書は1974年の刊行)。

この時代、精神的・肉体的にエリートであるがゆえに徴兵された若者が、姿形もわからなければ(物語の進行に従い徐々に判明してくる)、攻撃してくる目的さえ判然としない異星人「トーラン」を相手に、歩兵として戦いに明け暮れていく様が丹念に描かれていく。
ウラシマ効果なるSF的手法や、数世紀に渡る未来像など、精緻に無駄なく書き込まれた描写に退屈さを感じることもなく、読後に茫然自失の状態を迎えるほどの感動・・・というか、物語の深みを余韻に感じながらの終焉が身に浸みてくる。

機能強化された機械のスーツを着込んで敵と戦う主人公の姿が、どうしても、ハインラインのやはり名作である「宇宙の戦士」を想起してしまう点、著者のベトナム戦争への従軍経験が本書に及ぼした影響など、本書にまつわる議論はいろいろあるようだが、それらを後回しにして、まずは本書を手にしてもらいたい。

なお、本作には、派手なエンターテイメント性は感じられないので、その種の作品を期待する読者には不向きであること、注意されたし。

2009年6月の時点で、本書はカバー絵を改めたトールサイズの新装版となっている。
1000年の恒星間戦争の物語 ★★★★★
とてもコンパクトに美しくまとまった、ベトナム戦争を恒星間戦争に投影した寓話という感じ。創作技術的に非常に優れていると思うとともに、テーマ、背景設定、構成などがこれだけピッタリとまとまった幸運な作品はそうは現れないと思う。(1)ベトナム戦争の恐ろしさを恒星間戦争のガジェットに投影、誇張してみせる技術が優れている。例えば、戦場から戻った兵士たちが感じる疎外感(映画ランボーですな)をウラシマ効果で誇張してみせる。(2)ベトナム戦争の体験を生かした戦場の描写が作品にリアリティを持たせている。ときどき挿入される部隊編成表や通達がいいなあ。(3)1000年もの実時間に及ぶ『終わりなき戦い』を4つの連作中短編の形式で構成しており、メリハリがあって構成が美しい。ドロドロした恐ろしい戦場を、都会的で洗練された表現で描いた感じ。ハイテク戦争ってそんなものかもしれないと思った。(4)コラプサージャンプというガジェットによって異星人との戦争を陳腐化から救い出した功績は大きい。ガジェットは随所にちりばめられ、ハードSFとしても優れている。
無駄を一切省いた理想的な小説 ★★★★☆
国連探検軍はエリート徴兵法により、史上最強の歩兵部隊を得た。
とびぬけて健康かつ頑強な肉体を持ち、知能指数150以上の天才達。
彼らは対数フィードバックパワードスーツに身を包み、
いかなる異星の上であろうとも完璧なバーサーカーとなるのだ。
敵はもちろん、気持ち悪くて恥ずかしい異星人である。
ウラシマ効果を考え、世紀単位の作戦を立て、
銀河中を舞台に、千年にも及ぶ戦いが始まった!
本書はもっとも明確な「宇宙の戦士」のアンチテーゼである。
反戦SFですが、アイデアに満ちた戦闘シーンが素晴らしい。
3143年までの未来社会の描写も面白い。
無駄を一切省いた理想的な小説である。
読み始めたらやめられないが、読み終るのが惜しくなる作品である。
私は本書を読む前に内容を書評によってほとんど知っていたが、
それでも楽しく読めた。
でも、日本語版への序文は本文を読んだ後にした方がいいと思う
ある意味で超リアル ★★★★★
スタートレックやスターウォーズって超光速で飛んでも時間尺度が変わらないし、真空中でもレーザー砲の音がしますよね。この宇宙戦争ものはそれらの正反対に位置しています。ちょいと小競り合いしてジャンプする度に時代が進んで、未来への一方通行のタイムマシンに乗っている状態になります。故郷の家族も友人も死に絶えて、故郷も適応不能になるくらい様変わりします。ジョンヴァーリィの短編でも出航前に友達を幼稚園児から選んで作って置かないと帰還した時に地球上に一人も顔見知りがいなくなると宇宙飛行士が語っていましたが、このウラシマ効果を機軸に置いた戦争物です。
ヴェトナム帰りのインテリらしく、著者は政府とか国家とかイデオロギーを全く信用していません。1000年分の給料と金利を払いたくない政府がカジノ惑星を作って帰還兵から金を巻き上げようとしたり。
ちょっと理屈臭くて難しいとこもあるけど絶対にお勧め。