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地球は売り物じゃない!―ジャンクフードと闘う農民たち

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 紀伊國屋書店
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   1999年8月、フランスのミヨ市で、農民同盟を中核とする市民がマクドナルドを解体するという事件が発生した。この運動の主導者であり、1999年11月のシアトルでのWTO反対デモでも活躍して、国民から英雄視されたボヴェとデュフールに対してのインタビューをまとめたのが本書である。

   農業、食文化、グローバリズムなどの問題や、ボヴェたちが長年取り組んできた農業運動の目標と実態が明らかになる。マルブッフ(ジャンクフード)による味の画一化や安全性低下の問題は、多国籍企業に支配されて生産性至上主義に傾倒する近代農業の問題につながる。ボヴェたちは、農業の安全で多面的な機能の復活による消費者との交流、自由貿易を加速させるグローバリズムに対抗する食糧自決権、農業を軸とする新たなインターナショナリズム、人権尊重を基礎に置く貿易ルール作りなどを主張する。そして、工業的農業を脱して自然環境と人間生活に本当に適した「農的農業」を回復する方法論を示す。そこには冷厳な現実感と具体性があり、ボヴェとデュフールの農業経験に基づく博識と洞察力に驚かされる。

   食品の安全性問題、環境問題などに関心が強まる現在の日本でも、ボヴェたちの提言は重要性をもつ。グローバル化という画一化に対抗する多様性の主張が、国境を越えて連帯を生むという、一見矛盾した流れの真実も理解できる。日本人には不慣れな、市民社会のための「運動」の意味を知ることにもなる。(松木晃一)

帳尻合わせまくりだ ★★★★☆
まず「マクドナルド事件」について、ことのあらましが説明される。
正直、どんな考えがあろうとも、マクドナルドを襲撃するなんてちょっとお粗末な行動だと思った。
しかし、この本を読み終えて、少しだけその考えが変わった。
著者の農業にかける熱意がすごい。圧倒されてしまった。
ここまで考えた末の行動だったのか。うーむ。

現代の農業が「つねにより多く」を求め、帳尻を合わせまくっているのがすごく印象に残った。
ひどいとは思っていたが、ここまでひどいのか。
国との癒着すらあるというのは驚きだった。
この事実を知ることができてよかった。
予備知識なしで、十分読めます。
ちょっと、食生活を改めようと思いました。
グローバル化における抵抗の可能性とは? ★★★★★
グローバリゼーションが進んでいくと、反動としてグローバルな資本の侵入に対してその土地の文化を守ろうという運動が生起します。原理主義もそうだし、ナショナリズムもその一つです。グローバル化は世界を均質化しますが、それに対して土地の生活を守ろうという運動も、ある土地や地域の中で守るべき生活様式を均質化してしまいます。だからグローバル化への抵抗運動は得てしてグローバル化よりも悲劇的なものになりやすい。
本書は、土地へのマクドナルド的なるものの侵入へ抵抗するものです。フランスの農民を「代表」するボヴェたちは、マクドナルドの店舗を破壊します。それは、ホルモン剤で育成したアメリカ産牛肉をEUが輸入しないとした報復措置として、アメリカがヨーロッパ産のチーズを輸入しないと決定したことへのさらなる報復だったわけです。
ボヴェたちの運動はしかし、フランスのある地域の生活様式を守るだけを目的としてはいませんでした。フランス内外の農民たちとネットワークを形成することで、純粋な地域のモデルを作り出すというグローバリゼーションの反動が陥る罠を回避しているようです。
冷戦崩壊後、右も左もイデオロギー的に無効になっていますが、いまだに右とか左というお題目だけが唱えられていて、革命世代はそれにしがみついています。そうではない第三の道も軌道に乗らなかった中で、どのように抵抗することができるのかを考えさせてくれる良書です。
スローフードも、WTO農業問題も・・・ ★★★★☆
 自らの健康やä½"調の維持のためには、できるだã'本来の自然にè¿'い食事ã‚'æ'‚å-するã"とが基本であるã"とは、誰が考えても明らかでã-ょう。 å¿...要以上に手ã‚'加えたモノ、そもそも人工的に作り出ã-たモノなどは、可能な限り口にã-たくないと誰もが考えると思います。 ã-かã-ä¸-の中に手軽な食å"ãŒæº¢ã‚Œã€ä¾¿åˆ©ãƒ»æ-©ã„・安いなど目å...ˆã‚'手é-"ã‚'惜ã-む言è'‰ã‚„おåº-がå¢-え過ぎてã-まい、不自然なモノã‚'不自然と感じなくなってきているように思います。 シアトルでのWï¼'Oでの農ç"£ç‰©å•é¡Œã®è­°è«-、å°'ã-ずつ認知され始めたスローフードという概念。ã"れらはすべて同じ問題提起ã‚'ã-ており繋がっているというã"とã‚'教えてくれる一冊です。さらには手é-"ã‚'惜ã-み過ぎないã"と、おé‡'に代えて損å¾-勘定ã-てはいã'ないã"とが、身è!¿'!!にたくさã‚"あるã"とã‚'æ°-づかせてくれます。

スローフード運動がãƒ-ームで終わらないã"とã‚'祈りつつ、スローフードに目ã‚'å'ã'たæ-¹ã€...に読ã‚"でいただきたい一冊です。

国å†...の食å"åŠ å·¥ä¼šç¤¾ã«ã‚ˆã‚‹ä¸ç¥¥äº‹ãŒæ¬¡ã€...に明らかになったのは記憶にæ-°ã-い。 また国の食糧æ"¿ç­-もæ"¿æ²»å®¶ã®é¸æŒ™å¯¾ç­-ã‚'意識ã-たものと言われている。 一æ-¹æµ·å¤-では、基æº-値以上のè-¬å"ã‚'使った農ç"£ç‰©ã®ç"Ÿç"£ã€‚ 行き過ぎたグローバリゼーションや商業主義が、自分や家æ-ã«ã¨ã£ã¦ã¨ã¦ã‚‚身è¿'なã"とだと感じまã-た。

マックや吉野屋の安売りに????? ★★★★☆
ここの所、食べものもデフレの流れで安くなっている。 ハンバーガーとか牛丼とか・・信じられない。 景気は悪いし、物価は上がるのが当たり前の僕たち世代にはなんだかとっても得をした気分。せちがない世の中だけどいい話もあるじゃない。 でもこの本を読んでみて、それはあまりにも短絡的な見方だと思った。

オイシイ話には裏がある。 これらの安さは可愛い動物達の生命やかけがいのない地球の自然や僕たちの健康を犠牲にした上で成り立っているという事が解った。地球と子供たちの未来を考えるとヤスけりゃいい、ハヤけりゃいい、ウマけりゃいいのか(お袋の味ではなく袋の味だけど=工場出荷)と・・・

万物の霊長だと思っていた人類が実は地球のガンだったなんて・・・ガーン! ガンにならないためにも食いあらためようと思いました。