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春を抱いていた(3)

価格: ¥2,701
カテゴリ: CD
ブランド: インディペンデントレーベル
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森川さん=岩城さんあっての成功、と・・・ ★★★★★
相変わらずレベルの高い音楽とシャープな構成。文句なしのキャストとあいまって非常に出来のいいCDです。
とにかくカッコいい俳優・岩城京介に森川智之さん。帝王が受キャラをやるというのが「春抱き」CDの真髄ですが(おいおい)、それはつまり、岩城さんの魅力が「あくまで男前なのに、ベッドでは妖艶に抱かれちゃう」意外性?にあるということ。その意味で、森川さん演じる岩城さんの男っぽい美声と(攻めの)フェロモンなしには成り立たないドラマだと思います。
岩城さんの年下の恋人・香藤洋二には、コワイくらいはまり役の三木眞一郎さん。口調もノリも女子高生みたいな甘えん坊、でもまっすぐ情熱的、器の大きな一面も覗かせる。岩城さんとは別の意味でいい男!
ストーリー(原作の第3巻分)は、香藤の怒涛のパッションを受け入れて蜜月を迎えたはいいけど、連夜の求愛にバテちゃう岩城さん(結構はずかしい会話なんだけど、岩城さん思いっきり怒鳴ってマス)、香藤と新居を構えるまでの経緯など、おおむね甘々。
でも岩城さんが、母の死をきっかけに絶縁状態だった実家を訪れるFirst Cryは一転してシリアスです。家族との軋轢に苦悩する岩城さんと、彼を支える香藤。傷心の岩城さんがすがるように香藤を求めるシーンの「殺してくれ」ってセリフ、原作では浮いてるようにも思えたけど、森川さんが言うと説得力があるというか、まったく自然に聞こえました。主演お二人の演技力はさすが。容赦なく岩城さんの親不孝をなじる兄(田中秀幸さん)、ずっしり存在感のある父親(飯塚昭三さん)など脇役も上々。
「もう後戻りできない、愛しているんだ!」という岩城さんの名セリフを、森川さんの声で聞くという至福を、どうぞ味わってください。