伊勢物語(下) 現代語訳付
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(伊勢物語について)
「伊勢物語」は、平安時代初期に成立した歌物語で一巻からなります。作者は不詳。「在五が物語」、「在五中将物語」、「在五中将の日記」とも呼ばれています。
藤原定家本によれば全百二十五段からなり、ある男の元服から死にいたるまでを数行程度の仮名の文と歌で作った章段を連ねることによって描いています。歌人在原業平の和歌を多く採録し、主人公を業平の異名で呼んだりしているところから、主人公は業平であると思われています。
各話の内容は男女の恋愛を中心に、親子愛、主従愛、友情、社交生活など多岐にわたり、普遍的な人間関係の諸相を描き出した物語となりえています。
後世への影響という点から見ても、源氏物語に勝るとも劣らない大きな影響力を持ち、日本文学の大きな水源となっています。
(この本について)
この本には、伊勢物語の本文に加え、独自に書き下ろした現代語訳をつけてあります。できるだけ平易な分かりやすい訳文を心がけました。また、歌の解釈や注は割り注に入れて、読解を助けています。
本文は、現在の主流となっている天福本すなわち藤原定家自筆本を元にして、現代の読者が最も読みやすいような漢字仮名まじり文にしてあります。
この下巻には、第六十三段から最後の第百二十五段までを収録しました。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Kindleはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。
5、手に入れやすい価格
「価値ある古典こそ低価格で」のモットーから、古典教養文庫は、一番高い物で300円で、そのほとんどが100円となっています。