いわゆる《侵略》テーマSFを代表する、ハインラインの傑作。話しが後半、色っぽく(エロっぽく?)なって来るのが、いかにもハインラインらしいです。娯楽作品としては、最高に面白いのですが、その分、再読すると多少面白さが減るのが唯一の欠点です。でも、かなり面白いので、SFファンなら必読です。

ゾンビ物のように、支配された多数に少数で向かうのではなく、
アメリカ政府を通じて寄生生物と政策的に闘っていくさまが描かれます。
社会状況を丹念に描いていくのは「宇宙の戦士」や
「月は無慈悲な夜の女王」を想起させますね。

全体としてはハインラインおなじみの父親、教師キャラクターが
本作でも活躍しており、訓辞に溢れています。
彼の部下たる主人公が渋々とそこに頷きながらも、
徐々に頭脳が冴えわたっていく成長がメインでしょう。
特にクライマックスの「夏への扉」ばりの逆転は非常に痛快でした。

「SF界のバルザック」と、かの小松左京氏が、かつて評したハインラインの代表作のひとつ。当然、SF小説の愛読者なら必読です。
　それにしても、このカバーデザインは救いようの無い最低の代物ですね。センスが悪いのにもほどがある。

私の好きな侵略んものです。ハインラインは「夏への扉」「異星の客」など人気の作品が多いですね。「時の門」など短編集もいいものが沢山あります。

侵略テーマの佳作。
ナメクジ状宇宙生物が人間に寄生して人間の体を乗っ取り人間を傀儡とする。
漫画「寄生獣」より軽い小説です。
寄生生物は肉体の表面に貼りつくだけ。
宇宙生物が寄生してないことを証明する為に、
主人公がすっぽんぽんになるシーンはギャグだよな？
ギャラリーの女性が、ちんちんが大きいとかなんとか、
大喜びするノリの、ヤンキーヤンキーした明るく楽しい侵略ものです。