社会資本としてのネットワーク
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社会資本と言えばブルデューが代表的であるが、彼の研究では社会的地位と行動の関係を論じているものの、その地位にいる人がどのようなネットワークを持っているかについては論じていない。その点、この本は社会資本ネットワークの観点から論じていこうとするものである。
この本の特徴としては、目的が明確になっている組織だけでなく、非公式的な曖昧な組織であっても、社会資本の形成に大きく役立つとして議論していく。ネットワークにある社会資本の獲得行動はどのようにしてなされるのかを説明しており、組織行動・組織社会学を研究するには有用な本である。