ホームズの著者、ドイルの生涯がメイン
★★★★☆
シャーロック・ホームズの著者であるコナン・ドイルについて、
またホームズの時代の社会背景についての入門書。
「ボヘミアの醜聞」「まだらの紐」をはじめ、
ホームズの作品についても触れられていますが、
メインに書かれているのは、作者について。
ドイルの父の話から、生涯を終えるまでが丁寧に書かれています。
作品については、作品自体に対する解説というよりも
その作品がドイルの生涯にとってどのような意味があったかという側面に
重点をおいて書かれていました。
もう少し作品に対する深い解説を読みたかったですが
作者についてのまとめ本としては興味深かったです。
この本の著者は、ロンドン・ホームズ協会の会員。
会社員時代、赴任先のロンドンから訪れたホームズゆかりの地について
触れているところも面白かったです。