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シャーロック・ホームズに愛をこめて (光文社文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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ひどい出来だ ★☆☆☆☆
この本は、聖典に基づくパスティーシュではなく、パロディである。作品の出来はひどい。ホームズ物としてではなく、暇つぶしの読み捨て本として扱うものである。購入する価値はない。
ホームズ・パスティーシュ作品の隠れた傑作、見ーつけた。 ★★★★☆
 シャーロック・ホームズとワトスン博士が活躍する探偵譚のパロディ、パスティーシュ作品の、国内版アンソロジー。我が国の文豪とホームズが共演する名品、山田風太郎の「黄色い下宿人」を皮切りに、予想以上に楽しませてくれました。「黄色い下宿人」を読むのは三度目くらいかな。これ、やっぱり面白かった! <僕は探偵的な仕事は大きらいなんです。>と文豪が言うところとか、風太郎先生、文豪その人の性格、特徴をよく捉えて描き出しているなあと、そんなところも楽しめましたね。

 この作品に続いて収録された夢枕 獏の「踊るお人形」でのラストのもうひとひねり、星 新一の「シャーロック・ホームズの内幕」の軽快、軽妙な遊び心と、それぞれ面白かったけれど、それ以上に読みごたえがあったのが、本書の最後に置かれた中篇でした。田中啓文の「「スマトラの大ネズミ」事件」。2004年に、競作アンソロジー『ゴースト・ハンターズ』に書下ろされた作品なのだそうな。ほかの収録作品が、程度の差こそあれ、ミステリの範疇に属しているのに比べ、この作品だけホラー寄りというか、怪奇幻想の色が濃くなっている。でも、作品のカラーがほかと比べて異色だの、そんなこたどうでもよくなる、そのくらい面白かったですね。怪奇小説の偉大なるマスター、ラヴクラフトっぽいテイストもあって、ぐいぐい読まされてしまいました。

 上記作品のほか、北原尚彦「ワトスン博士の内幕」、木々高太郎「死の乳母」、深町眞理子「シャーシー・トゥームズの悪夢」、柄刀 一「緋色の紛糾」、加納一朗「ダンシング・ロブスターの謎」を収録。

 収録作品に関するデータやら何やら、詳細に記した新保博久の巻末解説も有り難かったです。で、それによれば、<追って第二集も出る>とのこと。本書収録の夢枕作品や田中作品のような、知る人ぞ知る優れもののホームズ・パスティーシュ譚をひとつでもふたつでも、また収録してほしいですね。