正助と白いカムイ。
★★★★★
花巻の下人、正助は、身分を超えて読み書きを学んでいた。
彼の知識は、支配層には危険因子として映った。
しかし、彼の知恵はそれを上回り、自らの窮地を救い、村を救い始める。
正助は、封建支配は貧しさに根ざしていることを見抜き、一人何事かを模索し始める。
そして、冬場の餌が不足した頃、一匹のオオカミが夙谷に戻ってきていた。
オオカミを追う狩人は追い詰めたかに思われたが、オオカミは野生の知恵を使って猟犬を全滅させた。
カムイは強くなるためにじっとしている。
その間も時間は動いている。
カムイ伝は幾筋もの物語が並行し、交錯しながら進行している。
じっくりと進行してゆくカムイ伝は読めば読むほど深く入り込むことになる。
凄い迫力。
超然たる漫画
★★★★★
読み書きそろばんを覚えた下人正助。若者同士の争いを利発な作戦でもって勝利したり、農作業で効率的な方法を開発したり、非人たちにも優しく接し、下人でありながら多くの信頼を得ていく。やがて、農民一揆に敗れた苔丸と出会う。オオカミ片目と白オオカミカムイは本能的に結束し飢えや危機を打開していく。厳しい状況を反目しながらも力を合わせて乗り越えようともがくものたちの物語。
漫画を超える!
★★★★★
世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。
漫画を超える!
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世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。