ファシリテーション技法を使ったマネジメントシステム内部監査 (アイソス ムック)
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「マネジメントシステム(MS)内部監査の技術のみならず、MS内部監査、引いてはMSへの認識を大きく変えたい」−このような大志をもって著者は本書執筆をスタートしています。
内部監査員は意図する結果が得られるメカニズム、構造をはっきりと理解することが重要です。そのために著者が本書で提案しているのは、「検査の監査」から「理解の監査」へのアプローチです。そこでまず、準備として、第1〜3章では、内部監査を変えていくための、アプローチ、概念、思考ツール、MS可視化のモデルが提供されています。続いて第4〜6章では、「理解の監査」を行うためのツールを使って、MSの特定と描写、MSの動きの理解、MSへの評価・判定を行う手順が示されます。第7章では「理解の監査」のバックボーンとなった「クリーン・ランゲージ」が紹介され、第8章(最終章)では、未来の内部監査の姿が描かれています。
冒頭で紹介した著者の大志通り、読者は、今まで出会ったことがない新しい内部監査論、MS観に遭遇できることでしょう。
本書の目次は下記の通りです。
第1章 スタンダードとMS内部監査の価値
第2章 コンテクストとMS、及び内部監査
第3章 MSマニュアルを変える
第4章 MSを特定・描写し、組織の人々を元気にする
第5章 MSの動きを理解し、質問力を高める
第6章 「評価・判定」の技法
第7章 自発的なモデリングを滋養する、クリーンランゲージ
第8章 未来の内部監査の姿
【著者プロフィール】
株式会社イノベイション 代表取締役
山上 裕司(やまがみ・ゆうじ)
1962年生まれ。ハイテク商社やIT系米国ベンチャー企業、建設業などの業態を経験後、マネジメントシステムコンサルティングを提供する株式会社イノベイションを設立。マネジメントシステム支援において、“システムより人を先におく”という考えのもと、ヒューマンスキル研修や話し合いの支援をするファシリテーションサービスを、ISOに取り組む企業に馴染むかたちで提供している。『中小企業に役立つ人と組織を活かす ISO 9000 - ISOへのヒューマンアプローチ』(日本規格協会)、『進化する品質経営?事業の持続的成功を目指して』(日科技連出版社)他共著。