アルバムのタイトル通り、小説のサウンドトラック的な物語性のある音楽が展開されます。
私が聞いた感じでは、原野をひとり歩き冒険する続く主人公が、自然が見せる様々な表情、機微を感じたままに捉えたような作品です。
アルバムのコンセプト、一貫性という点では作者の他作品に勝る1枚だと思いました。
ただ、各アルバムに2，3曲のボーカルが入る当バンドの特性のせいか、他の方も書いていたと通り、今回に関してはボーカルがない方が作品の迫力、グリップ力という点において、より高まったのではないかと思います。
その点を差し引いても十分満足できる作品ですが。

う〜ん、歌が邪魔だな。
久しぶりのAlbum Leaf。In a safe placeと本作をまとめ買いしましたが、インスト曲はまだ少しはらしさが感じられるのですが歌が入るとどうもただのエモ系バンド風になっちゃってとても残念。

One Day I’ll Be On Time のころが良かったです。
イメージコラージュの様な感じででもただの環境音楽でもない。
ならではの魅力があったのですが今はこんな感じになっているんですね。
他にはない存在だったので普通になってしまって本当に残念です。
曲の多彩さもなくなってしまった。
２作合わせてもOne Day I’ll Be On Timeには及んでいないような気がします。
どんな作品を作っていくのだろうかと期待していた分、この変化には正直がっかりです。

彼らの音楽はしんしんと胸にしみます
聞いていると
ある日みた景色とか思い出がぽつりぽつりと浮かびます
1曲目がとても好きなのですが
聞いていると人のざわめきのなかにいるのに一人のような
心地よい孤独感に
ほっとします
癒される音です
前作よりもさらに物語を感じる音になっています…コーラスもより優しいかんじて素敵ですよ

In a safe placeから入った私はちょっと戸惑いました。特にドラムやパーカッションの音がバンドの音になっており、流して聞いていると普通のロックのように聞こえます。でも、ちゃんと聞くとぜんぜん違うことが分かります。In a safe placeのようなリズムを併せ持ちつつ、バンドとしてやったらどうなるのかを示した、そんな感じです。
個人的な好みはIn a safe placeですが、このChorus of Storytellersも手放せない一枚になると思います。

前作から約４年ぶりとなる待ちに待たれた５作目のオリジナルアルバム。
もともと初期から完成度が高い作品ばかりですが、本作も例に違わず非常に丁寧に作られたことが一聴で伝わります。

本作では宅録からバンドメンバーとの製作にスタイルを変えているようですが、極上の美しい旋律と心地いいピッチは良い意味で相変わらずで、
暖かな空気感はそのままにフルバンドならではの重厚感が加わり聴き応えが増しています。
ジャケにもその変化が表現されているような気がします。

一見さんは、現代ロックにおけるトップレベルの美しいこの世界観を早く味わうべき。
ベテランの方も、キャリアのターニングポイントと成り得る本作を直に聴いて変化を、進化を確認すべき。
新たな幻想的風景を想起させられるはずなので、期待を裏切ることはないでしょう。

１曲残さずどの曲も耳障りが抜群に良いので作業用にはもちろん、ラウンジやリラクゼーション目的としても活用できる一枚です。

文句なしで☆×５