福沢諭吉主幹 『時事新報』より 原文・現代語訳 脱亜論: 金玉均=朝鮮独立党の 挫折をめぐる論説集
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福沢諭吉を「アジア蔑視論者」とする根拠として、しばしば引用される時事新報の論説『脱亜論』の原文と現代語訳を収録。さらに、当時の時代情勢、アジア情勢から脱亜論の背景を知るための二つの論説、
『朝鮮独立党の処刑』
『朝鮮人民のために其国の滅亡を賀す』
の原文と現代語訳を併載した。
その前年の1884年、金玉均らの率いる朝鮮の改革派(独立党)は、親清派の事大党に対するクーデターに失敗。朝鮮の近代化改革は挫折し、金玉均らは日本に亡命し、一時は福沢の庇護を受けた。
なお、「福沢諭吉は時事新報の論説主幹ではない」という説もあるが、当時の書籍に「時事新報主幹」の肩書きで寄稿している例もあることから、「福沢諭吉主幹」とした。実際に論説の筆者が誰であるかについては、諸説がある。