業務改革、見える化のための業務フローの描き方 プレミアムブックス版
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BPMN仕様に基づいたビジネスプロセス・マネジメントで「動く業務マニュアル」を作る
業務フローとしてビジネスプロセスを描画する標準記法であるBPMN(Business Process Model and Notation)の解説書。
仕事の現場で絶えず求められる業務の改善、生産性向上、業務の可視化に有効な「業務フロー」ですが、描き方が統一されていないと継続的な改善につながらない、という問題があります。本書で取り上げるBPMNを使って業務フローを作成すれば、誰が読んでも同じ意味になります。
本書は7章立てとなっています。
序章「業務改革、生産性向上のための可視化「動く業務マニュアル」」では、「業務フロー」と「動く業務マニュアル」を中心に、本書で述べている全体像と実施例を示します。「動く業務マニュアル」に関する説明で、BPMNやBPMS の役割を理解できるでしょう。BPMNで記述された業種別の業務フロー例によって、BPMNが読みやすく理解しやすいこと、改善実施例によりBPM の概要がより理解できると思います。
第1章「BPMとBPMN」では、序章で述べた業務改革・改善についての有効性をやや詳細に述べています。BPMはシステムによる自動化だけではなく、人の行う業務改革・改善を目的として存在します。業務改革・改善とは「売上を向上すること」「品質を向上すること」「顧客満足度を向上させること」「業務を効率的円滑に行うこと」などを指します。BPMの改善対象の多くは、組織横断的、または役割が異なる人との連携によって解決すべき課題です。そのためにはコミュニケーションが重要になります。そのコミュニケーションツールとしてBPMNで書いた業務フローが共通言語として使用できる有効性の概要も述べます。
第2章「BPMN の記述ルール」では、BPMNの概要を説明します。
第3章「記述適合サブクラス レベル1(Descriptive Conformance Sub-Class)」では、BPMN仕様の記述プロセス・モデリング適合サブクラスの記述ルールや手順を業務シナリオに合わせて説明しています。前半は具体的なシナリオを掲載し、演習として実際に読者が記述しながらBPMNのルールを習得できるようにしています。後半はリファレンス的に使えるよう、ルールをまとめています。
第4章「分析適合サブクラス」では、BPMN仕様の分析プロセス・モデリング適合サブクラス(レベル2)を説明します。第3章と同様に、前半はシナリオに沿った形で記述例を示し、後半で詳細なルールを参照できるようにしてあります。
第5章「BPMSの導入」はBPMNで記述したプロセス図を実装するBPMS(Business Process Management System)に関して解説します。BPMSの役割、特徴、機能などを説明し、導入において注意すべき点を示します。
第6章「改善推進ケースと手順」では、BPMN、BPMSによってBPM 活動を進める手順を示します。