魚(いよ) (新潟文楽工房)
価格: ¥0
「変身する少女」をテーマに、それぞれ新潟市を舞台に描いた二編の幻想小説。
【魚(いよ)】
新潟市郊外、阿賀野川のほとりに引っ越してきた少女・美咲は転校先の中学校で不思議な少年・純也と出会う。
幼いころに失踪した父親。
川を銀色の波が逆流する不思議な夢。
秋深まり、鮭が川に還る11月を舞台に、北陸・東北の民話「大助小助」をモチーフに紡ぐ現代の怪談。
【はるかぜ】
「もう死んじゃおっか」
人生に行き詰まった元子役の若手女優・遙が体験する奇妙な物語。
収録先の新潟で、発作的に信濃川に飛び込んだ遙は、あの世で謎の少女シェオルと出会う。
与えられたのは、繰り返す毎日と、カラスとしての生活。
奇妙な生活の先に待つものとは?
春風吹く、甘く、ちょっぴり切ない現代の童話。