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バイカルチャーと日本人―英語力プラスαを探る (中公新書ラクレ)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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会話には文化 ★★★★★
作者によると、日本人の英語力向上のキーワードは、「バイカルチャー」である。語学的な「バイリンガル」だけでは、コミュニケーションの微妙な間や、ジョーク、習慣等が分からず、相手に正確に自分の意思を伝えるのが困難な場合が多い。簡略すると、文化適応能力を持ち合わせることも必要である、ということだ。本書は、作者のインターナショナルスクールでの体験や、知人の成功例等を通して、読み手にアドバイスする形をとっている。英語力の上達については、このアドバイスは間違いなく的確であると思う。自分も、長い間米国で生活をしているが、会話の「ノリ」は非常に重要なポイントである。最も、積極性や、間違えを気にしないような態度、つまり、性格的な部分が大きいのでは、という疑問も多少残る。

もう一つ、注目するべきは、インターナショナルスクールの内部事情を分かり易く解説している点であろう。「英語力向上のために子供をインターに」、と言うような考えを持つ親が増える中、これは必読の一冊であると言えよう。ただ、宗教的な学校とアメリカンスクールとの違いや、教育水準の話など、もうちょっと踏み込んだ分析を加えても良かったのではと思う。次の作品に期待したい。
インターナショナルスクールの良質な部分を疑似体験 ★★★★★
 著者はアメリカンスクールの出身者で
(後輩には、あの宇多田ヒカルがいたの
だとか)、体験に根ざした記述に、説得力を
感じました。

「英語を子どものころから学ばせたい」と思う親
の中には、わが子をインターナショナル
スクールに通わせる熱心な層もいるのだとか。
 しかし本書によれば、インターの中にも良い
インターと悪いインターがあって、後者にだまされ
ている日本人が多いとのこと。
 インターの世界をまったく知らなかった私に
とっては、目からウロコの指摘が多々ありました。

 英語を学ぶ基本姿勢のようなものを体得
できる一冊だと思います。

海外居住者や留学生にも読ませたい ★★★★★
私は英語と中国語が常用される地域に住んでいます。若手学者らしい著者の難しそうな「バイカルチャー」云々というタイトルですが、著者自身の体験に基づくさまざまな例話や図による説明もあって、意外にわかりやすかったです。
バイカルチャーを身につけるにはまず英語の達人になれと説くのかと身構えて読み始めましたが、そうではありません。バイカルチャーの要素を理解することによって、色々な人とのコミュニケーションの中で自分のレベルなりに英語や中国語を磨きながらバイカルチャー度を上げることができる、という希望を本書は与えてくれました。
英語力アップの具体的アドバイスもまとめてありますが、私にとって参考となったのは、随所にちりばめられている著者の体験談から得られるヒントを当地の事情に応用して実践すれば、ここで出会う人たちとのコミュニケーションのレベルを上げ、当地での生活を一層実り豊かにできそう、ということです。また、著者が言うように、当たり前、或いは仕方ないこととして受け入れていた母国日本のあれこれをアウトサイダーとして客観的に見る機会、また、どうせこの国の人間ではないのだから、とぼんやり見過ごしていた当地の風習や生活態度などをあらためて見直す機会を与えられているのだと思うと、漫然と過ごしやすい日常生活に新鮮な風を吹き込んでくれるような気がします。
日本で自分自身や子供の英語学習に取り組んでおられる方々だけでなく、駐在員や留学生として日本を離れて暮らしている方々の現実の仕事や生活、心構えの上で参考になる本であることは間違いありません。
学歴が泣く ★☆☆☆☆
アイデンティティを確立させる時、問題の理由にできるものが自分の外にもあり、それに飛びついてしまった場合、物事を深く考える癖がつかないのだろうか。
物事に対する見方の浅さ、それに気付かぬ愚かさの象徴の一冊である。
バイリンガル幻想に陥っている人、必読の書 ★★★★★
著者は、自らのインターナショナルスクールでの経験、海外での経験をふまえ、二つの「言語」を操ってサバイバルするとはどういうことなのか、「ダブルインサイダー・アウトサイダー」というキーワードを使って、具体的に説明している。英語話者と意思疎通するためには、したたかに、しなやかにコミュニケーションしようとする「態度」が大事だということが改めてよくわかった。インターナショナルスクールに行けばバイリンガルになれるというような安易な「バイリンガル幻想」を持つ親はもとより、社会人として英語の必要性に迫られている読者にとっても、とても参考になるアドバイスが満載されている。一読の価値あり。