『ホモ・ルーデンス』は20世紀最大の文化史家と言われるホイジンガの記念碑的名著。競技生活晩年、記録が伸びず苦しかった時、この古典が僕を原点に戻してくれた。走る根本には、喜びがあるという原点に――引退後、ジャンルを越境して活躍する「侍ハードラー」。世界レベルで闘った競技生活を振り返り、研ぎ澄まされた身体感覚を言語化しながら、座右の書を糸口に遊び感覚の大切さを説く。「努力が報われない」と悩む人たちへ贈る。