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英語論文によく使う表現

価格: ¥2,363
カテゴリ: 単行本
ブランド: 創元社
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留学生活に希望の光 ★★★★★
ずいぶん前にロンドンの書店で購入しました。

修士論文を書いていた頃、頭の中は(外も)書きたいことであふれているのに、いざ文章にし読み返してみると、
「自分で書いたのに何が言いたいのかさっぱりわからない」論文しか書けない。
同じセミナーのイギリス人学生の論文を読ませてもらうと、理路整然と一直線に結論に導いている、表現も洗練されている・・・。
私の書いたものがごみのように思えてくる。そんな真っ暗闇の留学生活に希望の光を灯してくれたのがこの本でした。

はしがきにある通り、私も日本語で論文を書いた時は「内容が良ければ表現は拙くてもあまり違いはない」と思っていたのかも知れません。
言語の違いか思考方法の違いか、英語で書く場合は、「統一性、一貫性、発展性、明確性、等」を無視した文章は論文として成立しないことを実感しました。
「内容を効果的に伝えるための表現を工夫する必要性」に恥ずかしながら初めて気付きました。

「表題・書名の表現」や「理由や根拠を述べる」等の具体的な表現も、論文を論理的に読みやすくする上で大変役に立ちましたが、
特に以下の巻末付録は頼りになりました。

 「論文でおかしやすい論証の誤り」(「十分な証拠・根拠なしに結論をいそぐ誤り」など具体例とともに説明)
 「略語・指示語一覧」(「Ibid.=in the same place」等おもにラテン語が起源の言葉が体系的に説明されている)
 「英語の句読法」(コロンとセミコロンの使い分け等)

現在、仕事で論文を翻訳することがありますが、この本は指針(道標♪)となっています。

日本人にとって英語論文とは ★★★★☆
本書は英語論文を書くために必要な表現が数多く紹介されていることはいうまでもない。それ以上に、本書を読むことによって、いかに誤解のない論文を書くことの大切さを実感する。(よって、修辞的な言い回しなどは本書の対象ではない) 多くの学生は本書から自分の日本語思考の論文の「曖昧さ」や「誤解の種」に気づくかも知れない。そこでは「理解してもらう」のではなく、「理解させる」という姿勢が求められているのである。

その他、コラムや巻末に紹介される様々な英語論文での表記ルールなどは有益である。もちろんシカゴマニュアル等でこの手の知識は得られるが、学生にとって日本語での解説はありがたい。

とにかく英語で論文を書くということで、日本人は文書の厳密さ、明瞭さ、論理を学ぶことができる。日本語がそれらを欠いているということを言うつもりはないが、能動的(積極的)な表現とロジックをもつ英語論文の手法を学ぶことによって、より自分が「何がいいたいか」ということもはっきりしてくると思います。

英語も良いけど,思考もね ★★★★★
私の研究室では,英文表現の事例集としてではなく,先行研究の批判や発展とか,自分の研究をまとめ,発展させる際の言葉遣い,すなわち発想法(発想の手段ぐらい?)を学ばせる,(言語化して)意識化させるための教科書として使っていました.ときどきぱらぱらとめくっていると,「あー,こういう批判方法,表現もあるわな」と気付くことあります.買って損はしないどころか,得する.
文例が多い ★★★☆☆
論文のタイトルから、本文によくある表現まで、文例が豊富。論をすすめたり、反駁したり、力量不足を認めたり、先行研究を概観したり、と、ほんとうにさまざまな場面での英文と訳が収録されている。さらに、表現だけでなく、論文を書く上での注意点や心構え等もまとめられ、英語論文を書く人にとって全般的なガイドになるだろう。ただ、「英語論文」といっても、共通点は「英語で書く」ということだけである。つまり、書く内容は文学から自然科学まで人それぞれであり、扱う分野によってスタイルや文章も変わってくる。全体的な指針は得られるが、所謂「かゆい所に手が届く」ものではない。この本に加えて、自分の分野における英語論文に関するガイドも持っておいたほうが便利。
とても便利 ★★★★☆
論文を書くときによく使う表現や、よくある論理展開で使う表現をまとめた本。あることを言おうとするとき、あるいはある論理展開を行おうとするときに可能な言い回しを複数個示してくれているので、応用も利くし、同じ単語や言い回しを何度も繰り返し使うことも避けられる。著者は人文・社会科学系の分野での論文執筆のための本と述べているが、自然科学系の論文を書くためにも十分役立っている。