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うつ病新時代―双極2型障害という病 (精神科医からのメッセージ)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 勉誠出版
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救われました ★★★★★
双極性障害 ‖型と診断されるまで、とても長い年月を要しました。そして早速本書を購入して読んだところ、ほとんどの症状が当てはまりました。こんなに理解されている医師が存在する事に驚き、救われたと感じています。その上とてもお優しいのです。いつも側に置いて、辛いときには読み返しています。
勉強になりました ★★★★☆
精神科の医師目線での本だったので最初は理解が難しかったです。夫が長い鬱(気分障害)病生活で支えるのが辛くなり、原因を探していた時にこの本を見つけました。夫も読みましたが、なかなか自分に該当する項目が少なく感じたみたいです。私はなんとなく双極2型ではないかと思い、この本を読んで改めて対応の難しさを思い知らされました。うつ病にも色々種類があり本人や周りの人たちがなかなか気付かず悪化してしまうことがあると学びました。もう少し欲をいうと、周りの人の対応方法が載っていたらもっと良かったです。
双極性障害2型の方、また多くの精神科医へ ★★★★★
私は、5年前、仕事の過労でうつ病と診断され、それからずっと抗うつ薬をのみつづけ治療してきました。しかし、あるときはうつになったかと思うと、あるときは平常、というか端から見ればむしろ元気と思われていた人間でした。
どうも、抗うつ薬は効いていない。そして、時折くる平常かむしろ元気な(双極性障害の場合はむしろ状態が良いときも注意が必要です)状態。最近注目されている「非定型うつ病」も疑いましたが、それでも説明できない中で、ある病院を受診し、双極性障害2型と診断されました。なるほど、診断基準や、この本にでてくるエピソードに近いものがあると、本当の病気が見つかってうれしいやら、悲しいやらの感想でした。
前置きが長くなりましたが、この本の感想を。この本は、ある部分はかなり学術的な側面(精神障害の歴史や、専門用語等)もあり、難解とも思える部分はありますが、一方で著者の臨床経験をベースにした症例(デリケートなものなのでフィクション化されている)などは、非常にわかりやすく、自分のこれまでの症状と比較しながら読むことができます。また、双極性障害、特に2型と診断された家族を持つ方の理解にも資する本であると思います。
うつ病(単極性)については今日あふれんばかりの情報があるのに、双極性障害2型について(ちまたに言われる双極性障害1型、つまり躁うつ病と理解されているものとはすこし違う)は非常に少ないです。そしてこの本は少ないからといって「それしかない」という意味だけでなく、内容についても非常に意義のある一冊です。
最後に、これが実は一番言いたいことですが、他のレビュアーの方も言っているように、世の中の心療内科、精神科医などは是非この本を読んでいただきたい!双極性障害の人に抗うつ薬は意味のないものであるどころか、逆効果を及ぼす危険性があり、その診断と投薬には非常にデリケートに行わなければならないはずですが、それを知らない、あるいはしようとしない先生が私の経験からも多いような気がするのです。
現代の「すべての」うつ病患者さんに向けて書かれた本 ★★★★★
 今日、鬱は昔よりも「軽症化」しつつあると言われているのに、実際には、昔の鬱病の患者さんの方が、きちんとした服薬や休養生活(場合によっては入院)を経れば、長くても数ヶ月以内に社会復帰できる人がずっと多かったということを、さまざまな精神科医の先生が指摘している。

 鬱になる人の病態のマジョリティー(多数派)自体が、時代と共に変質してきている可能性を多くの専門家が認め、「新型うつ病」「非定型うつ病」などという言葉が繰り返しマスコミに載るにも関わらず、古典的な「メランコリー型」うつ病ではない人たち(本書で取り上げられている「双極性2型」以外にも、「気分変調性障害」「双極スペクトラム障害」などと診断される方たちを含む)に対する少なからぬ医者の取り上げ方は、どこかしら「近頃の若い者は・・・・」的なノリで、そうした人たちの「性格の問題」という言い方が安易に振り回される傾向があるように思えてならない。

 しかし、それは実は根本的な認識不足なのではないか?

 結局、医者の側が時代の変遷についていけていないことの「逃げ口上」ではないのか?

そうした問題提起をする上で、この著作以上に強力な著作は、刊行3年めにして、まだ現れていないように思われてきた。

古典的な「メランコリー型」うつ病は、実は第2次大戦敗戦国である日本と「西ドイツ(!)」において、戦後の復興を経て高度経済成長期に入るという、固有の経済発展様式を取らざるをえなかったために、結果的に、1970年代まで、他の欧米諸国よりも「遅延されて」残存した、実は「オールド・タイプ」のうつ病のあり方であるに過ぎず、現在ではこれらの国でも、主として中年以降の世代にのみ残存している病態であるに過ぎないのではないか?

 ・・・著者ははっきりそこまで言い切ってしまっている。

(古典的)鬱病者における病前性格としての「メランコリー親和性」ということをはっきりと打ち出したのは、ドイツのテレンバッハという精神病理学者である。ところが、今日では臨床家の間で基本教養の一部というべきこのことをテレンバッハが著作「メランコリー」ではっきりと書いたのは、何と1961年という、思いもよらないくらいに最近の(・・・・などと、1960年生まれの私だと書いてしまう)ことなのである!!
 もっとも、1961年といえば、西ドイツも日本も、西側陣営の中で、まさに目を見張る勢いで高度経済成長していた渦中に他ならないではないか!!
 「この時代の」「西ドイツにおける」精神科現場臨床におけるうつ病患者の診療の治療の膨大な蓄積の中で、テレンバッハが提唱し、ドイツで、日本で、そして欧米で幅広く受容されるに至ったのが、「メランコリー親和性格」仮説なのである。

 この本は、単に、DSMという診断基準が指し示す、狭い意味での「双極性2型」障害についての著作などでは決してない。
 恐らく、通常のうつ状態と診断されている患者さんたちの多くが読んでも、深く共感する内容に満ち溢れているはずだ。

 実はその点にこそ、この著作の只ならぬ奥の深さがあるのである。
わたしも双極性2型です。 ★★★★☆
もし、わたしが精神科医になろうと努力している医学生であったら、、、
医師になる前にぜひこの書籍を熟読していたいと思った。

しっかり読み込んでいくタイプのとても学術的な内容であるので、
現在、うつや双極性2型のうつ状態の方が読むのには、少し体力的に大変かと思います。
わたしは、うつ状態と軽躁の狭間のコンディションが落ち着いている時に何度かに分けて読み切りました。

他の方もレビューで書かれているが、
副題の「精神科医からのメッセージ」はむしろ「精神科医へのメッセージ」にするべきだと思う。
ぜひ、精神科の医師に通常のうつ病と同じくらいのウェイトで双極性2型という病気も
知っていただきたいと思います。

双極性2型の当事者として読み、この病気の実態を自分自身で理解し、以前より消化できるようになりました。
また、この病気の苦しさや孤独さを本書を通して他人に少し分かってもらえた気がして、心が落ち着くことが出来ました。

双極性2型の当事者だけでなく、人の心の不思議さに興味のある多くの方に読んで頂きたい一書です。
現代日本の気分障害の全体像に迫る ★★★★★
難しめなのに患者さんに愛読者が多い本。今日、鬱の軽症化が言われているが、なかなか回復できない人が増えている。そうした人には安易に性格の問題とか未熟さという言葉が浴びせられる。ところがこの本は、現代日本の気分障害が「双極2型」を中核群とするものに移行していると指摘、そうした患者さんの心情に圧倒的に肉薄する内容を持っている。類書が遠く及ばない域。


心の救急箱☆トラウマと教育臨床 ★★★★☆
「精神科医からのメッセージ」のシリーズの一冊、「うつ病新時代」です。内容は、躁うつ病の一つ双極性II型障害(BPII)について述べられています。有病率の割に知られていないこの病。それを沢山の人に知ってもらおうとした著者の意気込みは伝わりますが、内容はちょっと難解である程度、気分障害についての専門書を読んでいないと難解な用語が多いので、苦戦します。ですが、BPIとの区別やBPIIの心性や精神療法のポイントが手短にまとめられており、また架空とはいえど症例が豊富なので、まだまだ文献の少ないBPII本の中では貴重だと思います。II軸であり、気分障害の一つであるBPIIとは別物であっても似通っていて鑑別が困難なBPDとの鑑別も書かれているのですが、ちょっとわかりにくいのが残念です。一般書というよりはほとんど専門書に近く、気分障害について深く掘り下げたい方や、BPIIについて情報を得たい方には有益な情報があると思います。内容の割に、値段が安い。